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  • テレビアンテナのトラブルに対応できる記事をまとめています。テレビが映らない、テレビアンテナが台風や強風で壊れたなど状況に応じてどう対処すべきかを解決することができます。また、テレビアンテナの基礎知識や仕組みの解説も記載してありますのでテレビアンテナを選ぶ際の目安、メーカーの特徴、メリットデメリット、工事の流れもご理解いただけます。
テレビアンテナを種類別に解説!特徴や種類・値段も解説

テレビアンテナを種類別に解説!特徴や種類・値段も解説

テレビを視聴するにはテレビアンテナが必要不可欠です。しかし実際のところ種類がたくさんあってどのアンテナを選んだら良いのか迷われる方も多いのではないでしょうか。

実は、テレビアンテナは建物の電波状況や視聴したい番組によって、適したアンテナが変わってくるのです。

そこで本記事では、テレビアンテナの種類や特徴、選び方について詳しく紹介していきます。テレビアンテナの設置を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

テレビアンテナの種類は大きく2種類に分けられる

テレビアンテナの種類は大きく2種類に分けることができます。

・地デジ放送用
・BS/CS放送用

基本的には地デジ用のアンテナがあればテレビは映ります。

しかし、BS/CS放送も視聴したいときは、別途BS/CS放送用のアンテナを設置する必要もあります。

この2種類のアンテナの特徴を見ていきましょう。

地デジ放送用のアンテナ

特徴的な形をした八木式アンテナ

地上デジタル放送を視聴するために必要なアンテナは「UHFアンテナ」と呼ばれており、300MHzから3GHzまでの周波数を受信することができます。

地デジ放送だけを視聴したい人は、このアンテナがあればテレビの視聴が可能です。

UHFアンテナの代表的な種類は、

・八木式アンテナ
・デザインアンテナ
・室内アンテナ

の3つがあります。

種類によって電波を受信する能力が異なるので、建物の電波状況を確認したうえで選ぶようにしましょう。

また、種類によっては設置場所が限られるため、設置場所も事前に検討しておくのがおすすめです。

BS/CS放送用のアンテナ

BS/CS放送用のアンテナ

BS/CS放送を視聴するために必要なアンテナは「パラボラアンテナ」と呼ばれています。

白いお皿のような形をしており、住宅やアパートのベランダに設置されているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

BS/CS放送は、衛星から電波を受信して視聴するので、衛星のある南南西の方角に障害物がないことが設置の条件です。

BS/CS放送は地デジ放送より専門的なチャンネルが多いので、スポーツや映画を楽しみたいという人におすすめです。

また、2018年12月から4K・8K放送が始まり、従来のBS/CS放送よりも格段に高画質な映像を楽しめるようになりました。4K・8K放送の視聴を視聴したい場合は、4K・8K対応のBS/CSアンテナを購入しましょう。

テレビアンテナを種類別に特徴や値段を見てみる

テレビアンテナを種類別に特徴や値段を見てみる

地デジ放送用とBS/CS放送用のアンテナの特徴がわかったところで、テレビアンテナの特徴や値段を種類別に詳しく見ていきましょう。

代表的なテレビアンテナは、

・八木式アンテナ
・デザインアンテナ
・室内アンテナ
・BS/CSアンテナ
・4K・8Kアンテナ

があります。

八木式アンテナ(地デジ用)

八木式アンテナは、一般家庭の屋根上でよく見られる魚の骨のような形をしたアンテナです。

「素子」という部分で電波を受信しており、素子数が大きいほど電波の受信能力が高くなります。

電波の受信能力が高いことや、1,000円台~10,000円以内と安価で購入できることから、現在最も多く流通しているアンテナです。

ただし、台風などの天候の影響を受けやすいなどの特徴もありますので、設置をするには強固に固定したりアンテナの向きを適切に調整したりと、専門的な技術が必要になります。

八木式アンテナのメリット

八木式アンテナのメリットは、

・電波の受信能力がとても高い
・価格が安い
・設置場所の選択肢が多い(屋根上・ベランダ・屋根裏)

となります。適切な位置と向きに設置すれば電波を綺麗に受信してくれるため、安定して映像を映すことができます。

八木式アンテナのデメリット

反対に八木式アンテナのデメリットは、

・サイズが大きく建物の外観を損ねやすい
・固定用の器具が多くDIYに不向き
・強風や鳥によって破損する可能性がある

となります。自然の被害を受けやすく、住んでいる地域によっては頻繁にアンテナの調子が悪くなるとも考えられます。アンテナ自体も屋根から落下すると大変危険ですので、特に台風が多い地域での設置は注意しなければいけません。

デザインアンテナ(地デジ用)

デザインアンテナは近年人気が上昇している箱型のアンテナです。

カラーバリエーションが豊富で、見た目もよく外観になじみやすいことから、新築物件で採用されることが増えてきました。

また、片手で持ち運べるほど軽くてコンパクトなのも魅力です。値段の相場は5,000円~15,000円前後で、電波の受信能力によって金額が変わります。

デザインアンテナのメリット

デザインアンテナは、

・スタイリッシュで建物の外観になじみやすい
・コンパクトで扱いやすい
・壁面に設置するため、強風や鳥による被害が少ない

などのメリットがあります。アンテナとは思えないほど小さくてスタイリッシュなものが多く、これからさらに普及が広まることも予想されます。壁面に設置するため、八木式アンテナのように強風で飛ばされるリスクは少ないとも考えられます。

デザインアンテナのデメリット

近代的な形をしているデザインアンテナにもデメリットは存在します。

・設置位置が低いため、電波の受信能力がやや低い
・設置場所が限定的(外壁・ベランダ)
・値段が比較的高い

設置場所が低いため電波の受信感度が低く、場所によっては映像が乱れることもしばしば起こり得ます。

室内アンテナ(地デジ用)

室内アンテナはコンパクトな室内据え置き型のアンテナで、テレビ横に設置されることが多いです。

電波は地デジ用アンテナの中で最も弱く、電波の受信環境によっては設置できない場合があります。

値段は1,000円台〜7,000円前後と比較的安価ですので、建物の電波環境が良好な方にはおすすめです。

室内アンテナのメリット

室内アンテナのメリットは、

・室内に置くので建物の外観を損なわない
・アンテナが劣化しにくい
・設置工事がいらない

となります。室内に置くタイプのアンテナは通常の室外アンテナと比べて劣化しにくいのが最大のメリットとも考えられます。

室内アンテナのデメリット

室内アンテナのデメリットは、文字通り室内に設置することで起こるデメリットがあります。

・電波の受信能力が低い
・室内のスペースを使うため狭くなる

お部屋に設置するため、どうしても物理的な弊害が発生するのは避けられません。ただし、棚の上やお部屋のデッドスペースを活用したりと工夫次第でこれらのデメリットを克服することはできるでしょう。

BS/CSアンテナ

BS/CSアンテナは、BS/CS放送を視聴するためのアンテナで、金具を用いて建物の外壁やベランダの手すりに設置します。

BS/CS放送は、地デジ放送よりも専門的なチャンネルが多く、自分の趣味に合ったチャンネルを視聴できます。

ただし有料番組もあるため、受信料・契約料を考慮したうえで契約するようにしましょう。

また、BS/CSアンテナは設置する方角が非常に重要で、衛星がある南南西の方角に設置できない場合は、BS/CS放送を視聴することができません。

BS/CSアンテナ本体の値段は、3,000円前後~10,000円前後となっています。

BS/CSアンテナのメリット

BS/CSアンテナのメリットは、

・専門的なチャンネルが多く見られる
・自力で設置が可能

となります。スポーツ中継やアニメなど専門的なジャンルの番組を好んで視聴する人にとってBS/CSアンテナは非常に魅力が多いアンテナとも言えるのではないでしょうか。

BS/CSアンテナのデメリット

反対に、BS/CSアンテナのデメリットは、

・有料放送は別途契約が必要
・ベランダの向きによってはそもそも受信できない

となります。最近ではネットでの配信も増えてきているため、わざわざBS/CSアンテナを設置してまで衛星放送を見ないと言う人も増えてきています。

ただし、現在でも衛星放送でしか見られない番組がたくさんありますので、一度番組を調べてみてから検討することをおすすめします。

4K・8Kアンテナ

4K・8Kアンテナとは、4K・8K放送に対応したBS/CSアンテナのことです。

現在は4K・8K専用のチャンネルも増えてきているので、興味のある方は導入を検討してみてもいいかもしれません。

ただし、4K・8K放送の視聴には、4K・8Kアンテナに加えて4K・8Kに対応したテレビ本体やチューナーが必要ですので注意しましょう。

単品で7,000円〜13,000円前後が相場で、4K・8K非対応のBS/CSアンテナよりも高価になっています。

4K・8Kアンテナのメリット

4K・8Kアンテナのメリットは、次の通りとなります。

・高画質で臨場感のある映像が楽しめる
・4K・8K専用チャンネルを視聴できる

通常の映像とは比べられないほど綺麗な画質で使用できるのが最大のメリットです。もちろん4K・8K専用放送もあります。

4K・8Kアンテナのデメリット

反対に、4K・8Kアンテナのデメリットは、

・4K・8K非対応のBS/CSアンテナよりも高額
・4K・8Kに対応したテレビ本体やチューナーが必要

となります。設置にはある程度の投資が必要となりますので、実際に家電量販店などに訪れ、4K・8Kテレビの画質やチャンネルを確認し、費用対効果があるのかどうか検討することをおすすめします。

テレビアンテナの選び方

テレビアンテナの選び方

それぞれのテレビアンテナの特徴を理解できたところで、ここからはテレビアンテナの選び方のポイントを紹介していきます。

住んでいる家が持ち家か賃貸か、また、電波状況によっても選び方が変わるという2つがポイントとなります。

持ち家か賃貸か

今あなたがお住まいの家は、持ち家でしょうか、それとも賃貸でしょうか。

電波の強い「八木式アンテナ」や「デザインアンテナ」は、設置の際に壁に穴を開けるなどの工事が必要です。

持ち家であれば自由にアンテナを設置できますが、賃貸の場合は所有者の許可が必要だったり、そもそも工事が禁止されていたりします。

管理会社に問い合わせるか、契約書の内容を確認したうえでテレビアンテナを選びましょう。

もし壁の工事ができない場合でも、アンテナを室内に設置したり、ベランダに直置きしたりすることも可能なので、一度専門業者に相談してみるといいかもしれません。

電波状況によっても選び方が変わる

テレビアンテナを選ぶもう1つのポイントは、建物の電波状況です。

「デザインアンテナ」や「室内アンテナ」は、建物の外観を気にされる方から人気がありますが、電波の受信状況によっては、十分な電波を受信できずテレビを視聴できない可能性があります。

その場合、電波を増幅するブースターを使うか、電波の受信能力の高い「八木式アンテナ」を選ぶことになります。

また、BS/CSアンテナについても、衛星のある方角に設置できない場合や、近くに障害物がある場合は視聴できない可能性がありますので、不安な方は専門業者に事前に相談することをおすすめします。

どのテレビアンテナにするか迷った時は専門業者に相談するのがおすすめ

どのテレビアンテナにするか迷った時は専門業者に相談するのがおすすめ

ここまで、テレビアンテナの特徴と選び方について紹介してきました。

様々なアンテナを紹介しましたが、アンテナの種類ごとに特徴やメリット・デメリットがあります。
そのため、適したアンテナを選ぶには、種類ごとの特徴をしっかりと理解する必要があるのです。
住んでいる家の形態や建物の電波状況によっても、適したテレビアンテナが異なるため、どのテレビアンテナにするか悩まれるかもしれません。

テレビアンテナ選びに不安を感じた方は、知識の豊富な専門業者に相談することをおすすめします。専門業者であれば、アンテナ選びから設置まで行ってくれますので、安心・確実にテレビ生活を楽しむことができます。

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