テレビアンテナのメーカー・機種別・スペック比較
テレビアンテナを選ぶ際に「八木式アンテナだと安い」「デザインアンテナはデザインが良いからおすすめ」「室内アンテナがとても便利」などを見たことがあると思います。
ですが「結局どの機種がいいの?」と悩んでいる方もいらっしゃると思います。また、よくわからないメーカーの商品に対する不安も少なくないでしょう。
そこで、今回はテレビアンテナをメーカー別・機種別に分け、特徴や価格について解説していきます。
メーカーで選ぶ上でのポイントや電波の強さを確認する方法も記載しております。
ぜひ、この記事を見ながら各ご家庭に合わせた最適なテレビアンテナをお選びください。
・メーカー別・機種別に分け、特徴や価格について
・メーカーで選ぶ上でのポイント
。電波の強さを確認する方法
目次
テレビアンテナの基本的な選び方
テレビアンテナの選び方について解説していきますが、テレビアンテナは状況に応じた仕様(スペック)が多く、「機能が特化したもの」や「平凡で安いもの」まで様々です。
「電波の状況や家の構造といった各ご家庭の環境」や「地デジだけ見られれば良い」といったそれぞれの状況によって選び方がことなってきますので「アンテナの性能」よりも先に選び方について知る必要があります。
ここまで読んで少しわずらわしいと思われる方もいるかもしれませんがポイント・ポイントごとに大きい箇所から順番に説明していきますので少しでもお役たてたらなによりです。
もし、それでも「よくわからないな」と思われる方は業者に依頼した方が早く、より確実に良い環境でテレビを視聴することができますのでご検討してみてください。
テレビアンテナを選ぶポイントとは?
アンテナの選び方として、「目的」と「設置場所」が最も重要なポイントとなります。
はじめに、「目的」についてですがご家庭で視聴する際に「地デジだけ視聴できればいい」のか、又は、「BS/CS放送も視聴したい」のか、「4K8K放送にも対応させたい」のかを選びましょう。
この目的によってアンテナの種類も違えば、価格も全くかわってくるのです。
4K8K放送の対応であればアンテナだけでなく、対応したテレビ本体や専用のチューナーも必要となります。
次に、設置場所についてですが基本的に設置できる場所としては、屋根・ベランダ・外壁・室内の4パターンがあり、それぞれに設置する際の注意ポイントがあります。
各ご家庭によってはベランダにスペースがない、外壁の工事ができない、電波が弱いために設置場所によってはチャンネル数が減ってしまうなどの問題がありますので予め確認する必要があります。
テレビ電波は地域によって強さが違う
テレビアンテナを設置する建物から電波塔や中継局の距離で電波の強さが決まります。
電波塔や中継局などの電波が出ている場所から近い順に強電界地域・中電界地域・弱電界地域の3つに分かれ、強電界地域では室内アンテナでもテレビを視聴できるほどです。
逆に弱電界地域だと八木式アンテナしか選択肢がない状態になります。
電界地域を確認する方法
強電界地域 | 中電界地域 | 弱電界地域 | |
対応可能なアンテナの種類 | ・室内アンテナ ・デザインアンテナ | ・八木式アンテナ ・デザインアンテナ | ・八木式アンテナ ・パラスタックアンテナ |
設置場所 | 屋内・屋外・兼用タイプも可能 | 屋外・兼用タイプも可能 | 屋外のみ |
電界地域を確認する方法として、テレビアンテナの機種を下見に行くついでに家電量販店に確認してみる。
もしくは、近隣の住宅はどのアンテナを設置しているのか見てみるのもポイントとなります。
八木式アンテナが多ければ多いほど弱電界地域であるということが推測されます。
自分自身で確認する場合は電波レベルチェッカーという専用の器具もネットショップで2000円前後で購入可能です。
こちらからアマゾンのレベルチェッカーランキングを確認することができます。
また、こちらのサイト視聴可能エリアのめやす(総務省サイト)から「放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」へ進み住所か郵便番号を入力することでテレビ電波塔や中継局の場所や希望のエリアを色つきで確認することができます。
高いビルが電波を遮断している場合もあるので範囲内だとしても再確認のために家電量販店へ確認してみることをおすすめします。
弱電界地域ならパラスタックアンテナがおすすめ
テレビアンテナを設置する建物が弱電界地域であれば、八木式アンテナよりも高い性能を発揮するパラスタックアンテナがおすすめです。
ただ、八木式アンテナに比べると少し価格が高くなってしまいます。価格を抑えたい方は八木式アンテナの中でも十分に動作利得と電界強度がある機種であれば問題はありません。
またパラスタックアンテナや八木式アンテナを選ぶ際には、家庭用アンテナに力を入れているメーカーのDXアンテナか日本アンテナを選ぶと良いでしょう。
AU20AX(日本アンテナ)・・・¥6,810(税込)
動作利得:10.4~13.7dB 電界強度:微弱電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0000833436/
UAX14P2(DXアンテナ)・・・¥5,400(税込)
動作利得:8.8~14.2dB 電界強度:弱電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0000452403/
テレビアンテナのスペック比較
アンテナを選ぶ前段階として、目的と設置場所がポイントになることを理解して頂けたかと思います。
そして次にアンテナのスペックをメーカー別・機種別に、特徴や価格を踏まえながら解説していきます。
また、スペックを比較する際に用いられる「動作利得」とは、アンテナの受信感度を表し、高ければ高いほど性能が良いという事になります。
また、電界強度とは、電波の強さを表す物です。
アンテナに「電界強度:強電界地域用」と書かれている場合は、強電界地域での使用に適しているという意味です。
テレビアンテナの大手メーカー比較
テレビアンテナ市場で、大手のメーカーをご紹介します。それぞれのメーカーに特徴があり、アンテナを選ぶ基準となりますので確認しておきましょう。
マスプロ電工
マスプロ電工は網羅的に商品を取りそろえていることが大きな特徴です。八木式アンテナから最新の4K8K対応のアンテナまで豊富な種類を揃えています。
また、マスプロ電工はアンテナを独自で開発・販売まで行っていることも特徴的。
代表的な商品は「ユニコーン」と呼ばれる筒状の八木式アンテナで、デメリットとして考えられてきた「景観を壊す」といこともありません。
しかし、事業のメインとしては大規模な集合住宅やB to Bの取引であるため、あまり家庭用アンテナに力を入れていないと言われています。
ユニコーン(U2CN)・・・¥7,680(税込)
動作利得:5.5~6.2dB 電界強度:強・中電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0001000937/
DXアンテナ
DXアンテナはマスプロ電工とは対照的に、家庭用アンテナをメインに取り扱っています。
デザインアンテナや室内アンテナの様な小型でコンパクトなアンテナでも、高い電波受信感度を持っていることに定評があります。
家庭用アンテナをメーカーで選ぶなら、DXアンテナが一番無難かと思われます。
UAH261・・・¥6,280(税込)
動作利得:8.4~10.2dB 電界強度:中・弱電界地域用
参照サイト:https://review.kakaku.com/review/K0000897541/
・US120AW・・・¥2,148(税込)
ブースター利得:15~20 dB 電界強度:強電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0000669762/
日本アンテナ
日本アンテナは設置性に大きな強みがあります。製品の特徴として、アンテナは大きくて重いイメージがありますが、そのイメージを覆すような製品の薄さを誇っています。
なので、どうしてもベランダに設置したい方や、家の景観を重要視している方にとっては最適なメーカーだと言えます。
UDF85B・・・¥6,131(税込)
*室内にもおけるアンテナです
動作利得:6.5~8.5dB 電界強度:強・中・弱電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0000728425/
CRAB10・・・¥3,439(税込)
ブースター利得:11~16 dB 電界強度:強電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0001228114/
テレビアンテナをメーカーで選ぶ際の比較ポイント
地デジアンテナの性能を3社で比較した際、八木式アンテナではほとんど差が無く、デザインアンテナになるとDXアンテナ・日本アンテナの方が若干優れていると言われています。
商品の豊富さで比較するとマスプロ電工が一番豊富で、価格で比較するとDXアンテナが一番安いと言われています。
BS/CSアンテナの性能を3社で比較すると、ほとんど差はありませんが商品の豊富さと価格で比較した際にDXアンテナと日本アンテナがおすすめです。
テレビアンテナの種類と機種比較について
次はテレビアンテナを機種別の特徴と価格について解説します。先程も申し上げましたが、テレビのアンテナを選ぶ際に各ご家庭の環境によっては設置をおすすめしないアンテナもあります。
こちらも予め目的と設置場所を入念に確認してから購入の検討を進めましょう。
*価格について
下記のアンテナごとに記載している価格は単体での設置で、既存のアンテナとの交換が前提となりますのでご注意ください。
UHFアンテナ
UHFアンテナとは、地デジの放送電波を受信するためのアンテナです。
電波の強さによってチャンネルを振り分けているため、電波が弱い地域ではブースター(電波を受信する力を強める機械)を使用せずにアンテナを設置してしまうと、視聴できるチャンネルが減ってしまう事があります。
そして、UHFアンテナには八木式アンテナ、デザインアンテナ、室内アンテナ。パラスタックアンテナの4種類があります。
八木式アンテナ
八木式アンテナはUHFアンテナの3種類の中で最も電波が強いアンテナです。さらに、安く済ませようとすれば通販で2000円ほどで購入できます。
その反面、基本的に屋根にしか設置する事ができず、3種類と比較してもかなりの手間と危険が伴います。
また、家の景観を損なってしまうという点で、購入を避けられる方もいらっしゃいます。
UA20(DXアンテナ)・・・¥2,859(税込)
動作利得:8.5~13.8dB 電界強度:中・弱電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0000788045/
UA8(DXアンテナ)・・・¥1,527(税込)
動作利得:5~9.9dB 電界強度:強電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0000796688/
デザインアンテナ
デザインアンテナは、八木式アンテナのデメリットを補うために開発されたと言っても過言ではありません。種類にもよりますが軽く、コンパクトで、バリエーション豊富なアンテナです。
壁と同じ色を選ぶことができ、景観を損なわないため、新築の際に良く選ばれるアンテナです。しかし、やや電波が弱いアンテナであるため、注意が必要です。
UAH261(DXアンテナ)・・・¥6,280(税込)
動作利得:8.4~10.2dB 電界強度:中・弱電界地域用
参照サイト:https://review.kakaku.com/review/K0000897541/
UH26BA(DXアンテナ)・・・¥6,320(税込)
動作利得:8.4~10.2dB 電界強度:中・弱電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0001010032/
室内アンテナ
室内アンテナは、その名の通り「室内に設置するアンテナ」です。室内に設置するといっても、大きいアンテナを家に設置するのでは無く、テレビの隣などに設置または、車に搭載することができるほどの大きさです。
3種類の中では1番持ち運びや取り扱いが楽なアンテナである反面、電波が1番弱いことがデメリットです。
US120AW (DXアンテナ)・・・¥2,148 (税込)
ブースター利得:15~20 dB電界強度:強電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0000669762/
CRAB10(日本アンテナ)・・・¥3,439(税込)
ブースター利得:11~16 dB 電界強度:強電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0001228114/
パラスタックアンテナ
パラスタックアンテナは弱電界地域でのみ効力を最大限に発揮するアンテナです。アンテナの性能を決める際に「素子」と呼ばれるものの数で、高ければ高いほど「高性能」と判断することができます。
八木式アンテナの素子数が一般的に14~20であるのに対し、パラスタックアンテナはこれより数倍高いと言われています。(価格により)そのため、弱電界地域でも充分に安定したテレビの視聴も可能です。
しかし、風の影響を受けやすい・強電界地域だと電波が強すぎるために逆効果となってしまうというデメリットもあります。また、重量もかなりあるので設置する際には業者に依頼しましょう。
AU20AX(日本アンテナ)・・・\6,810(税込)
動作利得:10.4~13.7dB 電界強度:微弱電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0000833436/
UAX14P2(DXアンテナ)・・・¥5,400(税込)
動作利得:8.8~14.2dB 電界強度:弱電界地域用
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0000452403/
BS/CSアンテ
BS/CSアンテナはそのまま、BS放送またはCS放送を見るため、つまり衛星からの電波を受信するためのアンテナです。
BS放送とCS放送を視聴するためには2つのアンテナが必要なわけで無く、電波を発信している方角が同じであるためBS放送とCS放送の両方に対応したアンテナを選ぶだけで視聴することができます。
その両方に対応したアンテナが「パラボラアンテナ」です(中にはどちらかだけしか対応していないアンテナもございますのでご注意ください)。
また、ご家庭にある全てのテレビでBS/CS放送を使用できるようにするためには60,000円前後の工事費用が必要となりますので、どこの部屋で視聴できるようにするのかを判断しておきましょう。
スペックの比較は「アンテナ有効径」と呼ばれるアンテナの直径で判断します。直径の値が大きいほど電波の受信感度が良くなり、テレビの映りも良くなります。
パラボラアンテナ(2K)
2Kとは従来のフルハイビジョンの放送を指しています。近年では4K8Kという高い画質にこだわったアンテナやテレビが開発・販売されていますが、そこまで画質にこだわらない方は2Kでも充分満足できるでしょう。
BC453CK(DXアンテナ)・・・¥6,399(税込)
アンテナ有効径:45cm
性能指数(G/T):BS14.7dB CS15.0dB
参照サイト:
https://kakaku.com/item/K0000781952/
https://www.dxantenna.co.jp/product/item/manualImg/BC453K.pdf
TA-BCS45R3(パナソニック)・・・¥5,776(税込)
アンテナ有効径:45cm
性能指数(G/T):BS14.7dB CS15.0dB
参照サイト:
https://kakaku.com/item/K0000798484/
https://panasonic.jp/viera/p-db/TA-BCS45R3_spec.html
パラボラアンテナ(4K8K)
パラボラアンテナにも4K8K放送に対応したアンテナがあります。専用のチューナーや部品が必要になりますが、4K8K対応の放送は映画やスポーツを見ることにとても適しており、画質がとてもキレイです。
また、東京オリンピックに向けて4K8Kの放送が今後増やされるという政府の発表がされた直後は価格が高騰していましたが、最近では落ち着いています。
4K8K専用のチャンネルも増えてきているので、検討してみてはいかがでしょうか。
BC45AS(DXアンテナ)・・・¥5,288(税込)
アンテナ有効径:45cm
性能指数(G/T): BS 14.8 dB CS 15.2 dB
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0001010010/
BC45RL(マスプロ電工)・・・¥5,941(税込)
アンテナ有効径:45cm
性能指数(G/T): BS 14.8 dB CS 15.2 dB
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0000862192/
CSアンテナ
CSアンテナとは「スカパー!」を視聴するためのアンテナです。また、アンテナの設置以外にもスカパー!との契約が必要となり、通常の「スカパー!」と「スカパー!プレミアムサービス」では対応するアンテナも変わってきますので充分ご注意ください。
CS45SP2(マスプロ電工)・・・税込¥6,111
アンテナ有効径:45cm
性能指数(G/T): CS 13.7dB
参照サイト:https://kakaku.com/item/K0001183953/
※他にも口径(cm)が60、75、100、120とあり価格は3万~15万ほどになります。
まとめ
今回はテレビアンテナをメーカー別・機種別に比較し、特徴や価格を踏まえて解説いたしました。
マスプロ電工・DXアンテナ・日本アンテナの大手メーカーでは家庭用商品に強い豊富な種類の商品を取りそろえているなど、それぞれの強みを持っています。
また、アンテナにもUHFアンテナやパラボラアンテナなどがあり、目的と設置場所に合わせたアンテナ選びが必要です。
そして、設置した後に「電波状況が思ったよりも弱かった」という場合にはブースターの設置や、パラスタックアンテナへの取り替えを検討してください。
その際は無理にセルフで工事しようとせず、業者に依頼する方がお値段は少しかかりますが早くて安心ですし、工事後の安心サポートをしている業者もありますので、遠慮無く問い合わせしましょう。
中には検査等で改善できる場合もあります。セルフで工事をする際には充分な準備と注意をしましょう。
また、近年では4K8K専用のチャンネルも増えてきているので、そちらへの交換も検討してみてはいかがでしょうか。
弊社、テレビアンテナの設置工事が可能です。経験豊富なお客様専属のスタッフが受付~工事完了まで対応いたします。
お見積り・ご相談・キャンセル完全無料。地域密着型24時間365日受付中です。アンテナトラブルで業者選びに迷った際にはお気軽にご相談ください。