
円満退職したいけどまずは何をしたらいい?

忙しい職場でも有給を消化できる?
子育てをきっかけに転職を決めたもののこのような疑問を思ったことがあるママ看護師さんは多いのではないでしょうか?
子育て中の看護師が円満退職するには、退職希望日から逆算し、早めに引き継ぎと有給消化の予定を組むことが大切です。
また、退職後の収入や保育園への影響を避けるため、転職先や必要な手続きも事前に確認しておくと安心です。
私はこれまで、有給休暇を消化しながら円満に退職していく同僚を何人も見送ってきました。その経験から、円満に辞められる人には、退職を伝える時期や引き継ぎの進め方に共通点があると感じています。
本記事では、退職を伝えるタイミングや引き継ぎのコツ、有給消化の進め方を解説します。さらに、退職後に慌てないための転職活動や、保育園の転園準備についても紹介します。
\自分のペースで求人を探す/
・社会人から看護師免許取得10年目
・医療業界15年以上の経験
・急性期病院→回復期リハビリテーション病院へ転職
・1児のママ看護師
子育て中の看護師が円満退職するための3つのポイント

子育て中の看護師が円満退職を目指すには、退職の意思を伝える前の準備が大切です。
「人手不足のなかで辞めたら迷惑をかけるかもしれない」と相談を先延ばしにすると、かえって引き継ぎや勤務表の調整が難しくなる可能性があります。
職場への負担をできるだけ減らし、有給も計画的に消化するために、次の3つを意識しましょう。
退職希望日から逆算して準備を始める
まずは「いつまでに退職したいか」を決め、退職希望日から逆算して予定を立てます。
退職日だけでなく、次の日程も整理しておきましょう。
- 上司へ退職の意思を伝える日
- 引き継ぎを始める日
- 引き継ぎを完了する日
- 最後に出勤する日
- 有給消化を始める日
子育て中は、子どもの体調不良などによって予定どおりに進まないこともあります。
余裕を持ったスケジュールにしておくと、急な欠勤があっても慌てずに対応できます。
引き継ぎの見通しを立ててから上司へ相談する
上司へ退職を伝える前に、自分が担当している業務を書き出しておきましょう。
受け持ち患者さんに関する情報、委員会や係の仕事、定期的に行う業務などを整理すると、引き継ぎに必要な期間を見積もりやすくなります。
退職の相談をする際に、

「〇日までに資料を作成し、〇日までに引き継ぎを完了する予定です」
と伝えられれば、責任を持って退職準備を進める姿勢も示せます。
有給消化と退職日をセットで考える
有給を消化したい場合は、退職日だけでなく、最終出勤日もあわせて考える必要があります。
<例えば、3月31日付で退職し、3月15日から有給を取得する場合>
→実際の最終出勤日は3月14日になります。
そのため、引き継ぎは最終出勤日までに完了できるように進めなければなりません。
上司へ相談するときは、単に「有給を消化したい」と伝えるのではなく、次のように具体的な予定を示すと話し合いを進めやすくなります。
3月14日までに引き継ぎを完了し、その後は残っている有給を取得したいと考えています。退職日は3月31日を希望しています。
退職希望日、最終出勤日、引き継ぎ完了日、有給消化期間を一つのスケジュールとして整理することが、円満退職への第一歩です。
退職を伝える前に確認しておくこと

就業規則と雇用契約を確認する
まずは、勤務先の就業規則に記載されている退職手続きを確認します。
期間の定めがない雇用契約の場合、法律上は退職を申し出てから14日が経過すると退職になるとされています。
ただし、就業規則に合理的な退職手続きが定められている場合は、それに沿って進める必要があります。
有期雇用の場合は扱いが異なるため、契約期間も確認してください。
法律上の最短期間だけを基準にすると、病棟や委員会業務の引き継ぎが間に合わない可能性があります。

円満退職を目指す場合は、勤務先の規則と業務状況を確認し、余裕を持って相談しましょう。
有給の残日数を確認する
給与明細や勤怠管理画面などを見て、有給が何日残っているか確認します。不明な場合は、人事や労務担当者へ問い合わせましょう。
有給の残日数が分かったら、次の3つの日付を整理します。
- 退職希望日
- 実際に出勤する最終日
- 有給消化を始めたい日
退職日と最終出勤日は必ずしも同じではありません。
退職前に有給をまとめて取得したい場合は、引き継ぎに必要な期間も含めて予定を考えます。
退職後の収入と保育園の条件を確認する
次の勤務先が決まる前に退職すると、収入が途切れる可能性があります。
生活費にどの程度の余裕があるか、家族と確認しておきましょう。
また、退職や転職により、保育園へ変更届や就労に関する書類の提出が必要になることがあります。
求職中に保育園を利用できる期間や条件は自治体によって異なるため、住んでいる自治体の窓口へ早めに確認することが大切です。
有給期間中も活用して新生活に向けて整えていきましょう。
子育て中看護師の退職の伝え方と引き継ぎのコツ

退職の伝え方
退職の意思は、最初に直属の上司へ伝えます。同僚へ先に話すと、自分が相談する前に噂として上司へ伝わる可能性があるため注意しましょう。
勤務中に突然切り出すのではなく、「今後の働き方についてご相談したいことがあります」と伝え、落ち着いて話せる時間を設けてもらいます。

退職理由は、職場への不満を並べるよりも、家庭や働き方を軸に簡潔に伝えるほうが角が立ちにくいでしょう
例えば、次のように伝えます。
お忙しいところ、お時間をいただきありがとうございます。子育てと仕事の両立について家族と話し合った結果、今後の働き方を見直したいと考え、退職を決めました。〇月末での退職を希望しています。退職日まで責任を持って引き継ぎを進めます。
「夜勤を減らす」「部署を異動する」などの提案を受け、引き止められることもあります。退職の意思が固まっている場合は、感謝を示しながら、曖昧にならないように伝えましょう。
ご配慮いただきありがとうございます。ただ、家族とも話し合ったうえで決めたことですので、〇月末で退職させていただきたいと考えています。
感情的にならず、退職希望日と引き継ぎへの姿勢を一貫して示すことが大切です。
育児と両立しながら引き継ぎを進めるコツ
子育て中は、子どもの発熱などで予定どおりに出勤できないことがあります。
退職直前に引き継ぎを集中させず、早めに始めましょう。
最初に、現在担当している業務を一覧にします。
引き継ぎ資料は、業務を知らない人が読んでも分かる内容を意識します。

口頭で伝えただけでは、後任者があとから確認できません。業務の手順、確認先、期限、注意点などを文書に残しておくと安心です。
また、「説明済み」「実践中」「引き継ぎ完了」など、進捗が分かる一覧を作り、定期的に上司と共有しましょう。
引き継ぎが遅れている業務を早めに把握でき、退職直前の慌ただしさを減らせます。
※患者さんの個人情報や院内の未公開情報を自宅へ持ち帰ったり、個人の端末へ保存したりするのは避けてください。
引き継ぎ資料は、勤務先の情報管理ルールに沿って作成・保管しましょう。
子育て中の看護師が有給を消化するための進め方

有給消化したいことを伝える
年次有給休暇は、原則として労働者が希望する時期に取得できます。
ただし、退職直前に突然まとめて申請すると、引き継ぎや勤務表の調整をめぐって話し合いが難しくなる可能性があります。

円満退職を目指すなら、次のように具体的な予定を伝えましょう。
〇日までに引き継ぎを完了し、〇日から退職日まで残っている有給を取得したいと考えています。業務に支障が出ないよう、引き継ぎの予定も作成しました。
まとめて取得するのが難しそうな場合は、引き継ぎ期間中に数日ずつ取得する方法も考えられます。
上司との話し合いだけでは解決できない場合は、人事・労務担当者に相談し、申請方法や勤務先の規則を確認しましょう。
有給消化期間に済ませたい保育園・家庭の準備
有給消化期間は休養だけでなく、次の生活へ移るための準備期間としても活用できます。
例えば、次のことを進めておくと、退職後に慌てにくくなります。
- 保育園や自治体へ必要書類を確認する
- 転園が必要な場合は申込期限を確認する
- 新しい通勤経路と送迎時間を確認する
- 家事や育児の分担を家族と話し合う
- 次の職場で使う持ち物を準備する
- 入職日までに心身を休める
有給消化中に転職先が決まっていない場合は、求人の確認も進めておきましょう。

保育園の利用条件は自治体ごとに違うため、「有給消化中だから問題ない」と自己判断せず、自治体に確認してください。
次の職場で子育てと仕事を両立するための確認ポイント

転職先を選ぶときは、給与や施設の知名度だけで判断せず、実際に働き始めたあとの生活をイメージすることが大切です。
求人票に書かれている勤務時間が希望に合っていても、残業や通勤に時間がかかれば、保育園のお迎えに間に合わない可能性があります。
入職後に思っていた働き方と違ったと後悔しないために、次の3つを確認しましょう。
勤務時間・残業・夜勤が家庭の生活に合っているか
勤務時間や休日が家庭の生活リズムに合っているか確認します。
求人票に記載されている終業時刻だけでなく、申し送りや看護記録、着替えにかかる時間も考えておきましょう。
勤務終了後すぐに職場を出られるとは限らないため、保育園のお迎え時間まで余裕を持てるかがポイントです。
また、残業については、月の平均時間だけでなく「どの時間帯に、どのくらい発生するのか」まで確認すると、実際の働き方をイメージしやすくなります。
夜勤や休日出勤がある場合は、次の点も確認しましょう。
- 夜勤は月に何回程度あるか
- 夜勤の曜日や回数を相談できるか
- 土日祝日の勤務は月に何回程度あるか
- 急なシフト変更があるか
- 勤務希望を出せるか
- 子育て中の看護師はどのようなシフトで働いているか

家族に協力してもらえる曜日や時間帯も整理し、無理なく続けられる勤務形態を選ぶことが大切です。
通勤時間と保育園への送迎に無理がないか
通勤時間を考えるときは、自宅から職場までの時間だけでなく、保育園への送迎も含めて計算しましょう。
朝夕は道路や電車が混雑するため、地図上に表示される時間より長くかかることがあります。可能であれば、実際に通勤する時間帯に移動してみると安心です。
確認したい時間は、次のとおりです。
- 自宅から保育園まで
- 保育園から職場まで
- 駐車場や駅から職場まで
- 着替えや始業準備にかかる時間
- 終業後に保育園へ到着するまで
通常どおりに勤務できた場合だけでなく、道路の渋滞や電車の遅延、急な残業があった場合も想定しておきましょう。

毎日の通勤時間が長すぎると、仕事を続けるうちに負担が大きくなる可能性があります。
求人を探す際は、勤務条件だけでなく、自宅・保育園・職場の位置関係も確認することが重要です。
子育てへの理解と入職後のフォロー体制があるか
子どもが小さいうちは、発熱や感染症などで急に休んだり、早退したりすることがあります。
そのため、子どもの体調不良について相談しやすい職場かどうかも重要です。
求人票に「子育て中の看護師が活躍中」と書かれていても、実際にどのような働き方をしているかまでは分からないことがあります。
面接や職場見学では、次のように具体的に質問してみましょう。
子育て中の看護師さんは、どのくらい在籍していますか?
子どもの急な体調不良で休みや早退が必要になった場合、どのように対応されていますか?
育児中の看護師さんは、どのような勤務形態で働いていますか?
あわせて、入職後の教育やフォロー体制も確認します。
子育て中は、勤務時間外に勉強する時間を確保するのが難しい場合があるためです。
- 研修や勉強会は勤務時間内に行われるか
- 勤務時間外の勉強会への参加は必須か
- 業務を教えてくれる担当者がいるか
- 独り立ちまでの期間はどのくらいか
- ブランクがある看護師への支援があるか
教育制度が整っていても、研修が勤務時間外に集中していると、家庭との両立が難しくなる可能性があります。
制度があるかだけでなく、いつ、どのように実施されるかまで確認しましょう。
また、残業の実態や子どもの体調不良への対応、職場の雰囲気などは、求人票だけでは分からないことがあります。
転職前に譲れない条件と妥協できる条件を整理し、面接や職場見学で確認することが大切です。
自分に合った方法で転職活動を始めよう

退職してから急いで探すより、在職中から求人を確認しておくと、今の職場と比較しながら次の働き方を考えられます。
その際看護師専門の転職サイトを利用すると自分に合った求人を見つけやすいです。
ただし、「担当者に相談したい人」と「まずは自分で求人を見たい人」では、向いているサービスが異なります。
相談しながら転職したい人はエージェント型転職サイト
「子育てと両立できる職場が分からない」「忙しくて求人探しに時間をかけられない」という人は、エージェント型の転職サービス利用の検討してみましょう。
その中でもナース専科 転職は、老舗の看護師向けのエージェント型転職サービスです。
次のような人に向いています。
- 初めての転職で進め方が分からない
- 子育てと両立できる働き方を相談したい
- 希望条件を一人で整理するのが難しい
- 忙しくて求人を探す時間が少ない
- 担当者に相談しながら進めたい
希望する勤務時間や夜勤の回数、通勤時間などを整理して相談すると、求人を検討しやすくなります。
\ナース専科転職で相談してみる/
気軽に求人を探したい人は求人型転職サイト
「転職するかまだ決めていない」「まずは近くにどのような求人があるか見たい」という人は、求人型転職さいとがおすすめです。
その中でも日本最大級の医療介護求人サイトジョブメドレーがおすすめです。
ジョブメドレーでは、希望条件から求人を探して応募でき次のような人に向いています。
- まずは求人情報を見たい
- 自分のペースで探したい
- 電話でなくLINEでやり取りしたい
- 勤務地や給与などを比較したい
- 転職するかどうか迷っている
- 担当者への相談はまだ必要ない
今の職場と求人の条件を比較するだけでも、退職後の働き方を考える材料になります。
\ジョブメドレーで求人を探してみる/
子育て中の看護師の退職に関するよくある質問
退職理由を細かく説明する必要はありません。「子育てと仕事の両立を見直したい」「家庭の事情により働き方を変えたい」など、簡潔に伝えましょう。職場への不満を並べるより、これまでの感謝と退職希望日を伝えることが大切です。
人手不足の解消は勤務先が対応する課題です。ただし、円満退職を目指すなら、就業規則を確認し、引き継ぎに必要な期間を考えて早めに相談しましょう。
有給は原則として労働者が希望する時季に取得できますが、個別の勤務状況や申請方法によって調整が必要になる場合があります。残日数を確認し、引き継ぎ予定と一緒に早めに相談してください。
まとめ|早めの準備で円満退職を目指そう

子育て中の看護師が円満退職するには、退職希望日から逆算し、引き継ぎと有給消化の予定を早めに立てることが大切です。
就業規則、有給の残日数、保育園の条件、退職後の収入も事前に確認しましょう。
さらに転職活動を進めたい人にはナース専科 転職、まずは自分のペースで求人を見たい人にはジョブメドレーという選び方があります。
退職後に慌てないためにも、まずは希望する地域に、子育てと両立しやすい求人があるか確認することから始めてみてください。
\相談しながら求人を探す/
\自分のペースで求人を探す/
この記事を書いた人







コメント