
自然現象による屋根劣化と自然災害による屋根修理【火災保険が適用できるのは?】
住んでいれば、当たり前のように存在する「屋根」
時には雨風を凌ぎ、時には強い日差しから守ってくれる、大事な存在ですが、そんな屋根も一生変わらずに私達を守り続けられるわけではありません。
これからの季節は、台風などの自然災害も発生しますし、そうでなくても時が経てば自然と劣化していくものです。
今回は大事な屋根の修理について、紹介していきます。
目次
屋根にとって自然現象も天敵となる!
家は暮らしの中で大変重要な部分であり、人が暮らしていく上で必要な「衣食住」の「住」の部分を司どっています。
良い家に住むというのも人が豊かに暮らしていく中では、優先度の高いものになってきますが、どんな家に住んでいても雨風をしのぐためには「屋根」や「壁」が必要不可欠な要素となっています。
その中でも「屋根」の部分については、日の光や雨などから屋内を保護するために軽視することはできない存在であり、長く家に暮らしていくには屋根のメンテナンスは当然のように必要になってきます。
しかしながら屋根は一度家を建てたときの状態のままを維持することができないようになっています。
それは、環境の要因などによる外的要因があるためです。
簡単に言えば「太陽光の熱や紫外線」、「季節の移ろいによって変わる気温」などによって劣化していくということです。
屋根は紫外線や熱による自然現象によって劣化する
家の中にいると太陽の光は窓ガラスを通って入ってきてくれますが、窓ガラスの無い部分は外壁や屋根となっており、その部分が太陽光を遮ってくれています。
直接、太陽の光を受けている屋根は、紫外線や太陽の熱の影響をダイレクトに受けてしまいますので、当然のように劣化していってしまいます。
紫外線を長時間受け続けることによって、人間の肌にも悪影響があるように屋根も紫外線の影響を受けてしまい、経年だけではない劣化を発生させてしまいます。
また気温の変化による熱の影響もモロに受けてしまうのが「屋根」の宿命となります。
ガラスのコップにをキンキンに冷やしておいてから熱湯を注ぐと、熱膨張の関係によってガラスが割れてしまうことがあることはご存知だと思われますが、それと同じように屋根もどういった材質であろうとも熱膨張を繰り返していくため「熱」によって劣化をしてしまいます。
こうした自然現象により、「屋根」が劣化していくのは避けようのないことだからこそ定期的なメンテナンスや「修理」が必要になってくるわけです。
自然災害は避けることのできない事象
自然現象が「熱」などの劣化だとすれば、台風や積雪、突風などといった「自然災害」も屋根にとっては天敵となります。
海に近い場所に家を建てているならば「塩害」によるダメージを被ることもあるでしょうし、台風がよく通過する地域に建てると強風による被害が絶えないこともあるでしょう。
「自然災害」は、日本のどこに居たとしても受ける可能性がありますので避けることのできない事象になります。
地震や強風などの自然災害で屋根修理が必要になる
自然災害による被害にあったときに、最悪の場合は家が倒壊するようなこともありますが、幸いにも屋根の瓦が飛んで行ったりした程度で被害が抑えられたということもあるでしょう。
屋根に何かしらの被害が発生したときには、そこから雨漏りをしてしまう原因が出てきますので「屋根修理」をする必要が出てきます。
強風であれば屋根がめくれあがってしまうこともありますし、地震によって基礎が歪むことで屋根に隙間ができてしまうこともあるでしょう。
屋根は家の要となる部分ですので、早めの修理をすることで雨漏りを防いで快適な生活が維持できるように努める方がいいでしょう。
自然災害による屋根修理をするなら火災保険を使おう
自然災害はいつやってくるのかわかりませんので、いきなり屋根修理が必要になってくることがあります。
雨漏りをしているから屋根を修理しなければならないとしても、先立つものがなければ修理を依頼することもできませんよね?
そういう方はご加入の「火災保険」を見てみましょう。
火災保険を使うことで屋根修理をすることができるかもしれません。
火災保険を使えば突発的な修理にも対応することができる
火災保険は、家財道具や家の保証をしてくれる保険となっていますが、名前の通りに火災だけを保証するわけではありません。
「風災」と言って「台風や強風・雹・大雪などの自然災害」によって雨漏りなどの屋根の修理が必要になってきたときに使うことのできる保険が存在しています。
これは火災保険にセットで組み込まれていたりするものが多く、この保証を使うことによって突発的に屋根修理をしなければならない場合であっても対応することが可能となります。
注意!すべての屋根修理に火災保険が適用できるわけではない
甘い話には裏があるように、必ず屋根修理に火災保険が適用できるわけではないことも十分に知っておかなければなりません。
何も知らずに火災保険が下りるからと施工業者に依頼をして、手痛い出費をするということがないようにしておきましょう。
まず、火災保険が適用されるのは先に記述しているように「台風や強風・雹や大雪など」による自然災害が発生して以下の状態になった時です。
- 雨漏り
- 棟板金の浮き
- ビスなどの浮き
- 屋根材がズレたり割れたり
- 漆喰の崩れ
- 雨樋の破損
上記の状態になった時には、火災保険が適用されることが多くなっており、実費を少なくまたは自己負担なしで保険によって修理をすることができる可能性があります。
経年劣化による雨漏りは適用外
家を建ててから長期間経過すると、時間経過によって劣化していく「経年劣化」という現象があります。
人が歳を重ねていくと身体機能や認知機能が低下していくように、家の屋根も長年の時の流れによって劣化していってしまいます。
それによって雨漏りなどが発生した時には、保証を受けることができないようになっています。
実際に保険会社の方が屋根の調査をして、そこから保険金が出るのかどうかが決まるようになっているのですが、「経年劣化」による雨漏りなどは、まず保険金が出ないと思った方がいいでしょう。
業者の施工不良が原因の雨漏りも適用外
経年劣化以外にも、火災保険が適用できない事例として「業者の施工不良」というものもあります。
家を建てて数か月や数年程度しか経過していないのに雨漏りをしたり、屋根修理をしたにも関わらず雨漏りをしてしまうことがありますが、これは業者の施工不良が原因による雨漏りとなりますので、火災保険の適用外となってしまいます。
この場合は業者の保証期間内であればそちらの保証を使って修理をしてもらうようになります。
地震による自然災害は地震保険に加入しておく必要がある
そして、日本にいると多いのが「地震」なのですが、地震が家に与えるダメージは計り知れません。
家の基礎がズレたり、崩れたりするような目に見えての損害だけでなく、徐々にダメージが蓄積されていく場合もありますが、地震による被害は火災保険の適用外となっています。
地震によって家に被害が出てきたときには、火災保険とは別の「地震保険」を使って保証してもらうようになります。
火災保険とは別に地震保険というものがありますので、万が一の時に備えるならば加入しておくと安心でしょう。
火災保険が適用できるのは台風などの自然災害
最後にまとめると、「自然現象=熱などの劣化」「自然災害=強風や大雪など」この2つの現象で屋根修理が必要になることがあります。
そして、屋根修理をするときには火災保険を使って修理費用を賄うことが可能なことがあります。
しかしながら火災保険が適用されるのは「自然災害による雨漏りなど」に限られることを知っておかなければなりません。
また、地震は地震保険に加入しておかないといけないということです。
以上のことから、雨漏りなどが発生して屋根修理が必要になった場合はその原因を調査してもらって火災保険が使えるのかどうかを調べてから、業者へ施工を依頼するようにしましょう。
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