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  • 急な不用品の処分などお困りごとを解決する記事をまとめています。自治体に出せない粗大ゴミ、ゴミ屋敷の片づけ、遺品整理の整理整頓やお片付けなどまずはどうしたらいいのか、正しい処分方法も記載。また、正しい不用品回収業者の選び方などもまとめています。

ゴミ屋敷をなんとかしたい!おすすめの方法と費用相場、信頼できる業者選びのポイント

テレビのニュースなどで、ゴミ屋敷を片付ける様子に密着したドキュメンタリーを見たことがある方も多いのではないでしょうか。外からの様子は普通の一軒家や集合住宅の一室であっても、中に足を踏み入れたときに膨大なゴミで足の踏み場がないほどに散乱しているケースも多いのです。

今回の記事では、そもそもなぜゴミ屋敷になってしまうのか根本的な原因を考察するとともに、ゴミ屋敷を片付けるうえでの問題点やそれを解決する具体的な方法についても解説していきます。ゴミ屋敷に悩んでいる当事者はもちろんですが、家族や友人、知人の自宅がゴミ屋敷になってしまっている方もぜひ参考にしてみてください。

この記事のポイント

根本的な原因を考察
問題点やそれを解決する具体的な方法について

ゴミ屋敷

ゴミ屋敷ができる要因

ゴミ屋敷を見たとき、多くの方は「なぜここまでゴミを放置してしまうのか」「早く片付ければよかったのに」と感じることでしょう。しかし、ゴミ屋敷の住人にもさまざまな事情があり、やむを得ない理由を抱えているケースも少なくありません。ゴミ屋敷ができる要因として考えられるものをいくつかピックアップしてみました。

ゴミ屋敷 原因

片付ける時間がない

慢性的な長時間労働を強いられているブラック企業では、早朝から出勤して日付が変わってから帰宅するという生活サイクルの労働者も少なくありません。たとえば可燃ごみを出す日が週に2日あっても、自宅のゴミを片付ける時間が確保できなかったり、出勤時間が早すぎて集積所にゴミを出す時間が合わないケースも考えられます。

そもそも自宅に帰ってからお風呂に入って寝ているだけの生活をしていると、帰宅しても他のことに一切手をつけられず、何よりも睡眠時間を確保することだけに集中してしまいます。土日で部屋の中を片付けたとしても、ゴミの収集日は一般的に平日のみ。結果として大量のゴミ袋が自宅の中に溜まっていき、ゴミ屋敷となってしまうのです。

一緒に暮らす家族がいたり、恋人などの同棲相手、ルームシェアをしていると協力することもできますが、一人暮らしの場合は簡単に解決できる問題とはいえません。

ストレスが溜まり何もやる気が起きない

仕事やプライベートでの問題が発生し、大きなストレスが溜まってしまうと一切のやる気がなくなり、行動に移せなくなるケースもあります。部屋の中にゴミが溜まっていく一方になり、片付けられない自分自身が嫌になり自己嫌悪に陥ることも。それがさらなるストレスの原因になり、悪循環となってしまうのです。

「うつ病」と診断されることも多く、できるだけストレスを溜め込まないような対処が求められます。ストレスの原因となるものは自分自身の力だけで対処しきれないケースも多く、適切なサポートやケアをしない限りはゴミ屋敷を片付けても再び繰り返す場合があります。

体力が衰えゴミを出せない

加齢による体力の衰えや筋力の低下により、思うように身体が動かずゴミを処分できなくなるケースがあります。特に家族や頼れる親族、友人などがいないと、自分が抱えている問題を相談できずにゴミ屋敷となってしまうことも。

特に真面目な人ほど他人を頼りづらく、ゴミ屋敷の現状を隠したがる傾向もあります。離れて暮らす家族や親族、普段は顔を合わせていた知人や友人があまり外に出てこなくなった場合は、意識的に声をかけて様子をうかがってみることが重要です。

経済的に困窮していて処分費を払えない

粗大ゴミやリサイクル家電などは、一般ごみのように無料で定期的に回収にきてくれるわけではありません。大型のものになると数千円、1万円以上の処分費がかかることもあり、経済的に困窮している方のなかには処分費を支払うことができず、自宅のなかに放置しておく以外に対処のしようがなくなってしまいます。

特に年金で生活している高齢者や、生活保護受給者など、毎月ぎりぎりの生活を強いられている方の場合は、常にそのようなリスクと隣合わせの状況にあると考えたほうが良いでしょう。

その他精神的な疾患

ストレスからくる「うつ病」は代表的な精神疾患のひとつですが、実はこれ以外にも精神疾患によってゴミ屋敷になってしまう例があります。特に高齢者の場合は「認知症」を発症し、症状が進行するとゴミを捨てる行為すら難しくなることも。

また、セルフネグレクトといって自分自身の身の回りのこと一切放棄してしまう精神疾患もあります。セルフネグレクトに陥ると、部屋の片付けやゴミの処分はもちろんですが、お風呂に入ることや散髪、着替え、さらには食事すらも放棄してしまうケースもあります。うつ病から進行してセルフネグレクトの症状が現れることも多く、最近雰囲気が変わったり、急に外に出歩かなくなった人がいれば、声を掛けたり自宅を訪問してみるなど様子をうかがってみましょう。

ゴミ屋敷を放置しておくことの弊害

ゴミ屋敷は自分自身の問題であり、他人に迷惑をかけていない以上は問題ないと考える方もいるかもしれません。しかし、ゴミ屋敷の状態が深刻化していくと、近隣住民や家族、親族に対してもさまざまな問題が表面化してくることがあるのです。

ゴミ屋敷を放置しておくと、具体的にどのような弊害が起こり得るのか、5つのポイントにまとめてみました。

ゴミ屋敷 弊害

火災のリスクが高まる

ゴミ屋敷でもっとも懸念されるのが火災のリスクです。タバコの不始末や漏電、暖房器具に接触した際など、火災を引き起こす原因はさまざまなものが考えられます。万が一、多少火がついてしまったとしても、整理された部屋のなかであればそれ以上火が拡大する心配はなく、大事に至ることはありません。しかし、部屋のなかに一般ごみが多数散乱していると、それらが炎を大きくしてしまいます。

勢いを増した炎は一瞬で部屋を飲み込み、建物全体を覆い尽くします。建物が密集した都市部では、近隣にも燃え移る可能性があり、大規模な火災につながることも十分考えられるのです。

周辺への悪臭被害

ゴミ屋敷を長期間放置しておくと、悪臭が家屋の外にも漏れ出し近隣へ被害を及ぼすことがあります。紙やプラスチックごみなどのニオイがないゴミであれば悪臭の心配はありませんが、弁当の空容器や生ゴミ、中身の入った飲み物の缶などを放置しておくと危険です。特に高温多湿の夏場は嫌なニオイが広まりやすく、近隣住民との直接的なトラブルや、警察・自治体などの担当者が自宅を訪ねてくることもあります。

ネズミやゴキブリなどの発生

ゴミ屋敷に悪臭が発生するということは、同時にネズミやゴキブリといった有害な生物が大量に発生する可能性もあります。こちらも悪臭と同様、近隣住民とのトラブルに発展するリスクが考えられます。

ちなみに、ネズミやゴキブリは見るだけで嫌悪感を示す人が多いのはもちろん、生物自体がウイルスや菌を媒介し住民に健康被害を及ぼす可能性もあるのです。そのため、これらの生物はできるだけ直接手で触れるのではなく、駆除用の薬剤や捕獲用のグッズなどを使って適切に処理するようにしましょう。

精神疾患の悪化

健康的で精神状態が安定している人であっても、常に周りがゴミに囲まれている環境で暮らしていると気持ちが滅入ってしまうものです。自分自身ではゴミ屋敷をなんとかしなくてはならないと考えていても、何かと理由をつけて問題を先送りし、そのまま放置しているとさらに精神疾患が悪化してしまいます。

身体的、または精神的な問題で自分自身で対応することが難しい場合には、周囲の人間のサポートが必要となります。

ゴミ屋敷は自分で片付けられる?

ゴミ屋敷の清掃に対応した専門業者は多いですが、できることならばコストをかけずに自分自身で対応したいと考える方もいるはず。実際のところ、自分でゴミ屋敷を片付けることは可能なのでしょうか。部屋の広さやゴミの量など、対応可能な範囲の一例を紹介します。

ゴミ屋敷自己解決

対応可能な部屋の広さとゴミの量の目安

一人暮らしのアパートやマンション、または夫婦二人で住んでいた自宅の場合は、部屋数も限られているため自分でゴミ屋敷をきれいにすることは十分可能です。具体的な間取りで言えば3DKまでの部屋が限界と言われており、それ以上の間取りや広さの家は専門業者に依頼するか、友人や知人、家族などに手伝ってもらう必要があります。

ただし、たとえ1Kやワンルームの部屋であったとしても、ゴミが山積みになっていて人が生活できるほどのスペースがなかったり、キッチンや浴室などの水回りまでゴミで埋め尽くされ、住居としての機能を果たせなくなっている場合は別です。部屋の状態によってはフローリングや畳まで傷めてしまっている可能性もあり、専門業者でなければ対応しきれないこともあります。

害虫の発生状況

生ゴミや弁当の空容器などが散乱していると、ネズミやゴキブリ、ハエなどが大量に繁殖しているケースがあります。自分で片付けようとしてゴミを動かしたとき、そこからゴキブリなどの害虫が湧いてきて作業に支障をきたしたり、心が完全に折れてしまうことも。このような現場では、まず殺虫剤などを部屋全体に撒いてから害虫を完全に駆除した状態で作業に取り掛かる必要があります。

市販の殺虫剤ではゴミの隙間に隠れた害虫やネズミを駆除できないこともあるため、専門業者に依頼するのがもっとも確実な方法といえるでしょう。どうしても自分自身で対処したい場合は、片付ける際に殺虫剤や害虫駆除用の薬剤を持ち、すぐに対処できるように準備したうえで作業を進めていきます。

生ゴミが少ない場合は比較的簡単

ゴミ屋敷を片付けるとき、溜まっているゴミの質によっても作業の難易度は左右されます。紙やプラスチックの空容器などが多い場合は害虫も湧きにくく、比較的スムーズに作業が進められるはずです。反対に、生ゴミなどが混ざっていると異臭や害虫が発生しやすく、作業が難航することも。多くのゴミ屋敷では、さまざまなゴミが分別できないままビニール袋などに入れられた状態になっているため、一つずつ中身を確認しながら分別していきます。

ただし、同じ紙類であってもダンボールが散乱しているゴミ屋敷ではゴキブリが住処としているケースがあるため注意が必要です。ダンボール断面の波状の隙間がゴキブリの卵を産み付けるには最適なポイントであるため、ダンボールが積み上がっているところを動かした瞬間、大量のゴキブリが出てくることも。湿度や温度も一定に保たれているため、ゴキブリだけではなくクモやシロアリなども発生しやすいのです。

特に最近ではネット通販を利用するユーザーも増えていますが、自宅に大量のダンボールが処分できないまま積み上がっている方は要注意です。

ゴミ屋敷を片付けるうえでの問題点と解決法

ゴミ屋敷を自分自身でなんとかしたいと考えたとき、いくつかの問題が発生します。具体的に考えられる問題点と、それらを解決するための方法を紹介します。

ゴミ屋敷 解決策

ゴミの量があまりにも多く一人で手に負えない

大量のゴミが部屋に散乱していると、足の踏み場もなく一人で手に負えなくなってしまいます。片付けても片付けてもゴミの量が減らず、メンタルが折れてしまうことも。特に大量のゴミが地層のように積み重なっている部屋は要注意で、ゴミの分別にも時間がかかってしまいます。もし周りに協力してもらえる友人や知人、または家族などがいれば事情を説明し手伝ってもらいましょう。

効率的にゴミ屋敷を片づけるためには、入り口付近から一目でゴミであると分かるものをどんどんゴミ袋に入れていきます。処分しても良いものなのか本人でなければ分からないものは後に回し、まずはゴミの量を少しでも減らすことを目標とします。

入り口付近から掃除を始める理由としては、動線を確保しゴミの搬出をしやすくするためです。

集積所に収まらないほどの大量のゴミがある

ゴミ屋敷からゴミを搬出したは良いものの、あまりの量に処分方法に困ってしまうことがあります。集積所には地域住民がゴミを持ち寄るため、ゴミ屋敷から大量のゴミを搬出するようなケースは想定されていません。ゴミ屋敷からの搬出だけで集積所のスペースが埋まってしまい、他の住民がゴミを出せなくなってしまうことも。近隣住民とのトラブルに発展したり、苦情が来る可能性が高いため、あらかじめ処分方法は検討しておく必要があります。

もっともおすすめなのは、トラックやバンなどにゴミを積載し、直接クリーンセンターに持ち込む方法。クリーンセンターは収集日に関係なく、平日であれば持ち込まれたゴミの処分に応じてくれます。可燃ごみはもちろん、缶やペットボトルなどの資源ゴミ、金属類やプラスチック類などの不燃ごみも対象となります。

自治体によっても多少運用は異なりますが、ゴミの重量に応じて処分料を支払うのが一般的です。受付付近でゴミを積載した状態の車の重量を計測し、ゴミが全て車から積み下ろされた後の重量を計測、その差分に応じて支払う料金が決まります。

ゴミ収集のスケジュールが合わず搬出ができない

ゴミの種類によっては、集積所に出せる量で収まる可能性もあります。たとえば不燃ごみの場合は、可燃ゴミとは異なり集積所がゴミでいっぱいになるケースは稀です。ただし、ゴミ屋敷を掃除する日とゴミの収集スケジュールが合わず、自宅の中に大量のゴミが残ってしまうことも考えられるでしょう。

そのような場合は、可燃ゴミや資源ゴミと一緒にトラックなどにゴミを積載し、クリーンセンターに一緒に持ち込む方法がおすすめ。重量がかさんで料金がかかってしまいますが、その日のうちに部屋がスッキリするため安心です。

害虫が多く作業にならない

害虫やネズミは多くの人が苦手とするものですが、生きている状態のまま作業をすることは精神的にもダメージが大きく効率的とはいえません。

害虫やネズミが大量に出てきて作業にならない場合は、掃除を開始する前に部屋全体に薬剤を散布してから始めるのがおすすめです。ゴミの隙間に入り込んだ害虫は薬剤が届かず生きているケースもありますが、片手で噴射できる薬剤を持ちながら作業を進めれば効率的。

ゴミ屋敷の解決には専門業者への依頼がおすすめ

ゴミ屋敷を自分自身で解決しようと試みたものの、どうしても片付かない場合には専門業者への依頼がおすすめです。ゴミ屋敷の専門業者は、一般的な不用品回収業者とどのような違いがあるのでしょうか。いくつかの特徴を解説します。

プロに任せよう

ゴミ屋敷に対応した不用品回収業者

不用品回収業者にはさまざまなタイプがあり、粗大ゴミやリサイクル家電のみを対象に回収している業者もあれば、一般家庭から排出されるゴミも含めて全て回収してくれる業者、さらには工場や会社から排出される産業廃棄物までも回収してくれる業者も存在します。

ゴミ屋敷は極めて大量のゴミが排出されるため、一般廃棄物処理の認可を得た業者でなければ対応することができません。また、部屋の広さやゴミの量に応じて大型のトラックが複数台必要になることもあり、不用品回収と謳っていても「ゴミ屋敷」という文言がないと依頼を断られてしまうケースもあるのです。

まずは事前に業者へ相談のうえ、ゴミの量や部屋の広さなどを正確に伝え、処分に対応してくれるかを確認しておきましょう。

ゴミの量に応じて必要な作業員を確保

一般的な粗大ゴミの搬出は1名または2名で訪問する業者がほとんどです。しかし、ゴミ屋敷の対応となると少人数での作業では対応しきれないケースもあるため、必要に応じて作業員を追加することになります。そのため、ゴミ屋敷に対応している業者は多くの作業員が在籍していたり、必要に応じて応援の作業員を手配できるのです。

もちろん、作業員はゴミ屋敷への対応実績も豊富なため、害虫やネズミの駆除も含めてテキパキと作業をこなしてくれます。どの程度の作業員が必要になるのか不安に感じる方も多いですが、必ず現地を確認したうえで見積もりを提示します。そのため、当日になって作業員が追加され、当初の見積額以上の高額な費用が請求された、ということもありません。

プライバシーに配慮し夜間の作業も可能

ゴミ屋敷に関する依頼のなかで、多くの人が気にかけているのがプライバシーの問題です。「他の人に部屋を見られるのが恥ずかしい」「ゴミ屋敷の現状を見て呆れられないか」と考えるのは当然の心理といえるでしょう。しかし、担当するのはこれまで何件ものゴミ屋敷の問題を解決してきたプロの作業員です。彼らにとってゴミ屋敷は、もはや見慣れた光景でもあるため心配することはありません。当然のことながら、依頼者の個人情報や依頼内容、処分したゴミの内容に至るまで秘密は厳守します。

また、日中の時間帯に他の住民や通行人に部屋を覗かれないか心配という方も多いでしょう。そのような場合でも、夜間の作業に変更することも可能で、物音や足音が近隣の迷惑にならないよう、慎重に作業を進めます。女性の一人暮らしのため男性作業員だけでは抵抗がある方も、女性スタッフによる作業を依頼することも可能です。

ゴミ屋敷を専門に対応している業者は、プライバシーへの配慮は特に気を使っているポイントです。ゴミ屋敷で悩んでいる方の多くは、さまざまな事情を抱えているため、もしこれ以外でも配慮すべき事柄があれば、遠慮なく担当スタッフへ相談してみてください。依頼者が抱える問題に寄り添い、親身になって解決の道を探っていきます。

ゴミ屋敷の片付けにかかる費用相場

ゴミ屋敷の片付けを依頼したいと考えているものの、費用の問題がネックとなり依頼できずにいるという方も多いです。もっとも確実なのは現地まで訪問してもらい、見積もりを出してもらうこと。しかし、ゴミが散乱した自分の部屋に人を入れること自体に強い抵抗感を抱くケースも多く、なかなか最初の一歩が踏み出せないもの。

そこで、見積もりを依頼する前の予備知識として、ゴミ屋敷の片付けにはおおよそどの程度の費用が相場としてかかるものなのか紹介します。

ゴミ屋敷 相場

ゴミの量に応じて費用は異なる

まず、大前提として押さえておきたいのが、ゴミ屋敷の片付けにかかる費用はゴミの量や部屋の大きさ、部屋数によって大きく異なるという点です。特に部屋数が多いお家だと、それぞれの部屋にあるゴミの量は少ないように見えても、実際に一ヶ所に集めてみると想像以上の量になることも。当然のことながらトラックや人員の確保にも直接的に影響してくるポイントです。

また、部屋の立地も注意しておきたいポイントのひとつ。2階以上の集合住宅の場合、荷物の搬出時に階段の上り下りが必要になるため作業員の負担も増大します。エレベーターの設置されていないマンションだと追加費用が発生することが多いため、事前にチェックしておきましょう。

ワンルーム・1Kの場合

ワンルームマンションや1Kの間取りの場合、作業員1名または2名程度で訪問するのが一般的で、作業時間としては23時間程度の現場が多いです。費用の相場としては、ゴミの量が少ない場合は3万円程度、部屋中に大量のゴミが散乱し積み重なっているような現場だと、10万円程度の費用になることも。

引っ越しにともない、家具や家電なども含めて処分する場合は2トントラックでの運び出しになることも考えられ、高額な出費になりがちです。

1LDK2Kの場合

社会人の一人暮らしに多い1LDK2Kの間取りだと、5万円から20万円程度の費用相場となります。ワンルームに比べて部屋数が増える分、ゴミの量も千差万別で費用相場も上下の幅が大きいです。作業員は2名から4名程度で訪問するのが一般的で、作業時間としては2時間から6時間程度を要します。

一般ごみが中心で大きな家具や家電製品の処分が不要であれば軽トラックで済む場合もありますが、ゴミの量があまりにも大量であったり、粗大ゴミの搬出も含まれる場合は複数のトラックを手配しなければならないこともあります。

2LDK3Kの場合

夫婦の2人暮らし世帯に多い2LDK3Kの場合は、15万円から30万円程度の費用が相場となります。長年にわたって夫婦で住み続けてきたものの、夫または妻が先立ってしまい、それ以降ゴミが散乱していったケースが非常に多いです。

作業を担当するスタッフは3名から6名程度、複数台のトラックでなければ積載不可能な場合も多く、費用は高額になりがちです。

3LDK4Kの場合

一戸建ての間取りとして多いのが、3LDK4K、またはそれ以上の大きなお家です。ゴミ屋敷の依頼数として最も多く、費用相場としては20万円から50万円程度の場合が多いですが、それ以上の高額な費用がかかるケースも珍しくありません。

作業員の数は10名近い大所帯になることもあり、作業時間は複数の日程に分かれるケースも想定されます。

信頼できる業者の選び方

ゴミ屋敷の問題を解決するために専門業者へ作業を依頼したいものの、信頼できる業者をどのように見極めれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで、いくつか信頼できる業者を見極めるポイントを紹介します。

ゴミ屋敷 業者選び

プライバシーに配慮してくれるか

ゴミ屋敷を片付けるノウハウが豊富な業者であればあるほど、プライバシーへの配慮に力を入れています。ゴミ屋敷の住人が抱える問題や複雑な事情を理解できるからこそ、依頼者にとって安心できるさまざまな配慮がなされているのです。

最低限のチェックポイントとしては、夜間作業に対応してくれるか、女性作業員が対応してくれるか、そして何よりも「秘密厳守」を徹底しているか。これらが守られていないと、依頼者は安心して相談したり作業を任せることができません。

事前の見積もりが可能

不用品回収において事前の見積もりは不可欠です。最近では「訪問見積もり不要」「写真撮影での見積もりに対応」という業者も多いですが、これはあくまでも一般的な不用品回収の場合です。ゴミ屋敷の場合、どの程度の部屋の広さ、間取りで、どの程度のゴミが重なっているかによっても条件は変わってきます。

悪質な業者になると、一切の訪問見積もりをしないまま現地に訪問し作業を終えた後、初めて法外な料金を提示してくるケースもあります。当然のことながら見積書をもらっていないので、依頼者としても支払いを拒否することが難しいと感じてしまい、結局泣き寝入りの形で料金を支払ってしまうことも。

面倒に感じるかもしれませんが、必ず訪問見積もりに対応してくれる業者を選ぶことが重要です。

料金の内訳が分かりやすい

一般的な不用品回収の場合、部屋の間取りに応じて目安となるトラックの大きさが明示されており、概算費用の予想が立てやすいものです。しかし、ゴミ屋敷の対応となると見積もりに訪問してもらわないと正確な金額が算出できません。

信頼できる業者は、見積書の内容が分かりやすく、内訳まで丁寧に記載されています。たとえば「見積書」という書類はもらったものの、記載してあるのが総額費用のみで、内訳については一切不明のままだと依頼者も不安になったり、不信感を抱いてしまいます。

どの作業にどの程度の費用がかかるのか、作業員は何名で訪問するのかなど、できるだけ細かな内訳を記載している業者を選ぶのがおすすめです。

ゴミ屋敷の対応実績が豊富

信頼できる業者を見極める最大のポイントは、これまで多数の対応実績があることです。ホームページに「ゴミ屋敷」と記載してある業者はもちろんですが、過去に訪問して対応した事例を写真付きで掲載しているところもあります。自分の状況と比較しながら、費用や作業時間などを予想する材料にもなるはずです。

また、ホームページなどでゴミ屋敷に悩む人への解決の提案や、ゴミ屋敷を放置しておくことのリスクや問題点にまで言及している業者も多いです。このような業者は、ゴミ屋敷をどうにかしたいと悩んでいる住民にとっても相談しやすいため、十分信頼できる存在といえるでしょう。

まとめ

ゴミ屋敷 まとめ

ゴミ屋敷ができる主な要因として「その人がだらしないから」と決めつけてしまいがちです。また、そもそも当事者の気持ちが理解できない方も多いことでしょう。しかし、その裏にはさまざまな事情があり、やむを得ない理由がきっかけで結果としてゴミ屋敷になってしまうケースが多く、必ずしも個人だけに問題があるとも限らないのです。当事者としても、散らかった部屋を誰にも見られたくない、自分がだらしない人間だと思われたくないという気持ちになり、長期間ゴミ屋敷が放置されることもあります。

このような悩みを抱えている当事者はもちろん、家族や親族、友人などにゴミ屋敷の住民がおり、何とかしたいと考えている方は、ぜひ一度クリーン・アシスト・サービスへご相談ください。ゴミ屋敷の片付けの実績が豊富なスタッフが在籍しており、どんな状況のゴミ屋敷でも迅速に解決してくれます。

クリーンアシスト

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