• 不用品回収
  • 急な不用品の処分などお困りごとを解決する記事をまとめています。自治体に出せない粗大ゴミ、ゴミ屋敷の片づけ、遺品整理の整理整頓やお片付けなどまずはどうしたらいいのか、正しい処分方法も記載。また、正しい不用品回収業者の選び方などもまとめています。

粗大ゴミを処分する方法とそれぞれのメリット・デメリット

不用品を処分する際に頭を悩ませるのが粗大ゴミです。可燃ゴミや資源ゴミとは異なり、毎週決められた収集日もなく、処分に困っている方も多いのではないでしょうか。地域によっても粗大ゴミの出し方や処分にかかる費用は異なり、引っ越しのたびに自治体に問い合わせて確認している方も多いはず。

実は粗大ゴミの処分は自治体によって決められた方法以外にも、さまざまな方法があることをご存知でしょうか。今回は、そもそも粗大ゴミとはどのようなものが対象となるのか、粗大ゴミを処分する際の方法についても詳しく解説していきます。

この記事でわかること

・粗大ゴミの処分は自治体によって決められた方法以外について
・粗大ゴミとはどのようなものが対象なのか
・粗大ゴミを処分する際の方法

粗大ゴミ 処分方法

粗大ゴミの主な種類

そもそも「粗大ゴミ」とはどのようなものが対象に含まれるのでしょうか。実は自治体によって粗大ゴミの定義は少しずつ異なり、「ゴミ袋に入りきらないもの」「一辺の長さがセンチメートル以上のもの」などさまざまです。

たとえば東京都23区の場合は、「一辺の長さが30センチメートル以上のもの」が粗大ゴミとして定義され、たとえゴミ袋に収まるものであっても所定の処分料を支払わないと処分することができません。このほか、多くの自治体で「粗大ゴミ」として定義されているものの一例を紹介します。

粗大ゴミの種類

家具

  • ソファ
  • ベッド
  • テーブル
  • チェア
  • 食器棚 など

一人では運び出せないソファやベッド、食器棚などはもちろん、小型のテーブルや一人掛けチェアなどの家具も典型的な粗大ゴミです。たとえば、3人掛けソファと1人掛けソファのように同じ品目でも大きさによって粗大ゴミの処分料が異なるケースもあります。

大型家具は滅多に移動することがないため、自宅から搬出する際に距離感がつかめずに壁を傷つけてしまったり、強引に動かした際にフローリングを傷つけてしまうケースがあります。動線を確保したうえで、破損や傷がつきそうなポイントにはあらかじめ養生を施しておくなどの対策が不可欠です。

家電製品

  • 電子レンジ
  • 電気ストーブ
  • オーディオ機器
  • 掃除機 など

電子レンジや電気ストーブなども粗大ゴミとして出す必要があります。ただし、家電製品のなかでも家電リサイクル法で定められているものは粗大ゴミとして回収できないため、販売店または専門の業者に依頼する必要があります。また、電気シェーバーやハンディクリーナーなどは不燃ゴミとして出せる自治体も。

注意点としては、石油ファンヒーターを出す際には灯油を完全に抜いた状態にしておくこと、電池で駆動する家電製品は電池も抜いた状態で出さなければなりません。これらを怠ってしまうと、回収作業中に火災を引き起こしたり、そもそも回収に応じてくれないこともあります。

寝具

  • 布団
  • 毛布
  • 座布団
  • カーペット など

布団や毛布、大型の枕などの寝具も粗大ゴミとして出さなければならないケースがあります。ただし、小型でゴミ袋に入るようなサイズのものであれば可燃ゴミとして出せる自治体も多いため、事前にガイドラインを確認しておきましょう。

建具

  • 網戸
  • カーテンレール
  • 障子
  • ふすま
  • ベニヤ板 など

住宅設備の一部や建材などに使用されているものは、ゴミ袋に入りきらない大型サイズであるため、粗大ゴミとして出します。網戸や障子、ふすまなどが該当しますが、たとえば木材の建具で解体が可能な場合は、小型のサイズに分解して可燃ゴミとして出すことも可能です。カーテンレールや網戸のサッシなどは、金属部分を折り曲げるか切断するなどすれば不燃ゴミとして出せるはずです。

その他

  • 楽器類
  • 自転車
  • ベビーカー
  • キャンプ用テント
  • 水槽 など

ギターやベースなどの楽器類、自転車、ベビーカーなども粗大ゴミとして出します。ただし、たとえば自宅に長期間眠っていた楽器などは、リサイクルショップや楽器専門店に査定してもらうと意外なほど高値で買い取ってもらえるケースもあります。特にヴィンテージ品の場合はプレミア価格が付く場合もあるため、粗大ゴミとして処分する前に一度査定してもらうのもおすすめです。

また、粗大ゴミの問題でよくあるのが、車やバイクのタイヤの処分についてです。タイヤは粗大ゴミとして処分することはできず、一般的にはガソリンスタンドやカー用品店、タイヤショップなどで引き取ってもらうことになります。1本あたり数百円程度の処分料がかかりますが、自宅まで引き取りに来てくれる業者は稀です。車やバイクを処分してしまい、タイヤを運搬する手段がない場合は不用品回収業者に依頼して引き取ってもらうことになります。

粗大ゴミとして出せないもの

一見、粗大ゴミの対象品目にも思えますが、実は自治体で回収してくれないものもあります。昔は粗大ゴミとして出せたものの、今では法律が変わって出せなくなっているものもあるため注意が必要です。

粗大ゴミとして出せないもの

家電リサイクル法の対象機器

対象品目

リサイクル料金

エアコン

990円~

液晶テレビ(15型以下)

1,320円~

液晶テレビ(16型以上)

2,420円~

洗濯機

2,530円~

冷蔵庫(170リットル以下)

3,740円~

冷蔵庫(170リットル以上)

4,730円~

エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の4品目はいずれも「家電リサイクル法」という法律に基づき、所定のリサイクル料金を支払わなければ処分できません。メーカーや家電製品のサイズによってもリサイクル料金は異なり、詳細については一般財団法人家電製品協会のホームページで確認できます。

これらの家電製品を買い換える際には家電量販店に処分を依頼するのが一般的ですが、引っ越しや結婚などの事情で家電製品の処分のみを依頼する場合は専門の業者に依頼するのがおすすめです。また、上記の表に記載した料金はあくまでもリサイクル料金であり、業者に現地まで訪問してもらうための交通費や運搬料金などが別途請求されるケースがほとんどです。

比較的状態が良く、動作に問題ない製品であればリサイクルショップや不用品回収業者が買い取ってくれる場合もあります。また、最近ではネットオークションやフリマアプリなどの個人売買用プラットフォームも豊富に用意されているため、欲しいユーザーを募って個人でやり取りするのもおすすめです。特に春の新生活シーズンは生活家電の需要も上がるため、急ぎでなければその時期に合わせて処分するのもひとつの方法です。

パソコン

デスクトップパソコン、ノートパソコンはいずれも粗大ゴミとして処分できません。一部の家電量販店やパソコンショップでは無料で回収に応じてくれますが、注意しておきたいのがHDDSDDに入っているデータです。データ消去を無料で行ってくれる業者もありますが、必ずしも安心して任せられる信頼性の高い業者ばかりとは限りません。

メモリや記憶装置など再利用できるパーツは分解し、再販する悪質な業者もあるため、もし可能であれば物理的に記憶装置を破壊したうえで回収してもらうのがおすすめです。ちなみに、パソコンの「ゴミ箱」に入れて消去したデータは特殊な方法で復元することも可能なため、どれほど安全対策を講じていてもデータが漏洩する可能性はあります。特に個人事業主やフリーランスとして仕事をしている方の場合、パソコンの中に重要なデータが入っているケースも多いはず。悪質な業者に機密データがわたってしまうと、クライアントや顧客に被害がおよぶ可能性もあるため注意しましょう。

リチウムイオンバッテリーが搭載されたデバイス

ノートパソコンにも共通するポイントですが、リチウムイオンバッテリーが搭載してあるデバイスは決して粗大ゴミまたは一般ゴミとして出してはいけません。万が一ゴミとして出してしまうと、処理工程においてリチウムイオンバッテリーが爆発し火災や怪我につながるおそれがあります。

ノートパソコン以外ではスマートフォンやタブレット端末が挙げられますが、これらは携帯電話のショップまたは一部家電量販店などで無料で回収してくれるため、適切に処分を依頼しましょう。

また、ノートパソコンの処分にあたって記憶装置を物理的に破壊するとき、誤ってリチウムイオンバッテリーに穴を開けてしまうと発火する可能性があり危険です。適切な処分方法が分からないまま作業を行い、くれぐれもリチウムイオンバッテリーを損傷させることのないよう注意してください。

粗大ゴミを処分する方法

粗大ゴミを処分するには、大きく分けて3つの方法があります。まずはどのような方法があるのか、処分する際の手順も含めて詳しく紹介します。

粗大ゴミ 処分方法

自治体に収集してもらう

粗大ゴミの処分方法として最も一般的なのは、自治体に収集してもらう方法です。自治体によっても収集方法は異なりますが、多くの場合は以下のような手順で処分を行います。

粗大ゴミの処分方法

1.粗大ゴミの収集申込(市役所やWeb上からの申込)
2.粗大ゴミの収集日程を選択
3.粗大ゴミの処分料を支払い(市役所やコンビニなど)
4.収集日に指定場所に粗大ゴミを置いておく(自宅前、または指定の収集場所など)
5.収集業者が粗大ゴミを収集

粗大ゴミの処分料は市役所やコンビニ、郵便局などでも対応している自治体が多く、支払いと引き換えにシールを受領します。粗大ゴミの見える場所にシールを貼り、事前に申し込んでおいた指定日に粗大ゴミを置いておくと業者が引き取りのため訪問します。粗大ゴミの回収にあたっては立ち会いも不要で、仕事が忙しい方であっても朝の時点で指定の場所に出しておけば業者が回収して行ってくれるため便利です。

また、自治体によってはあらかじめ収集日が決められている場合もあり、その日までに一連の手続きを終えておく必要があります。

クリーンセンターに直接持ち込む

自治体に粗大ゴミを処分してもらう場合、当日中または翌日などの日程を指定することは難しい場合が多く、ある程度の余裕をもったスケジュールを計画しておかなければなりません。しかし、引っ越しのスケジュールなどもあり、一日でも早く粗大ゴミを収集してもらわないといけない場合もあるはず。そんなときにおすすめなのが、クリーンセンターに直接粗大ゴミを持ち込む方法です。

クリーンセンターは各自治体または複数の自治体が運営しており、可燃ゴミや資源ゴミなど地域で回収されたゴミが集まる施設です。トラックなどに粗大ゴミを積載し、クリーンセンターに持ち込めば収集日を待たなくてもすぐに処分を依頼できます。

クリーンセンターの受付には車を軽量する設備があり、受付時の重量と粗大ゴミを搬出した後の重量の差分を計算し、重量に応じた処分料を支払います。当然のことながら、車の免許を持っていない場合は直接搬入することは難しいため、友人や知人など頼める人がいる場合は相談してみましょう。

不用品回収業者に依頼する

さまざまな事情があってクリーンセンターに直接持ち込むことができない場合は、不用品回収業者へ依頼する方法もあります。不用品回収業者とはその名の通り、依頼に応じて個別に訪問し、粗大ゴミを含むさまざまな不用品を回収する専門の業者のことです。

数多くの不用品回収業者があり、自宅内からの搬出を手伝うことも可能。引っ越しにともない、大量の不用品がある場合でもプロの作業で素早く搬出が可能です。手続きは電話またはWebなどで簡単にでき、事前に見積もりをとったうえで作業に入るため、作業が終わってから想定以上の高額な料金を請求されてしまった、という心配もありません。

周りに頼れる人がいない場合や、引っ越しまで時間がなく不用品の処分が間に合いそうにないときでも、臨機応変に対応してくれます。

自治体に収集してもらうメリットとデメリット

粗大ゴミの処分方法には、自治体、クリーンセンターへの直接搬入、そして不用品回収業者の3つがありますが、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。分かりやすく整理しながら紹介していきます。

自治体 メリット

メリット

  • 少量のゴミであれば安く処分できる
  • 自治体のルールに沿った方法なのでトラブルもなく安心

たとえば「テーブルのみを粗大ゴミとして処分したい」「急いではいないので、できるだけ安く処分したい」「とにかく安心で確実な方法で処分したい」という方には自治体による処分が最適です。

粗大ゴミの品目またはサイズごとに料金が決められているため、高額な費用がかかる心配はありません。また、粗大ゴミの点数が少ないと、わざわざクリーンセンターに持ち込むのも手間に感じてしまうもの。自治体による収集であれば、自宅の外や指定の場所に置いておくだけで運搬してくれるため、手間がかかりません。

デメリット

  • 大量の粗大ゴミを処分するためには納付券が都度必要
  • 即日処分できない
  • 収集日に合わせて粗大ゴミを所定の場所に出しておく必要がある

自治体に粗大ゴミの処分を依頼する場合は、粗大ゴミの点数に応じた処分料を支払い、ステッカーを受領する必要があります。そのため、処分する点数を正確に把握しておかなければならず、追加で処分したいものが出てきた場合に二度手間になってしまいます。

また、即日回収も難しいため、回収を依頼してからしばらく自宅に保管しておく必要もあるのです。引っ越しのスケジュールが迫っていて、一日でも早く粗大ゴミを処分したい方にとっては大きなデメリットといえるでしょう。

クリーンセンターに直接持ち込むメリットとデメリット

次に、クリーンセンターへ直接粗大ゴミを搬入する際のメリットとデメリットについて解説します。

クリーンセンター メリット

メリット

  • 即日処理が可能
  • 回収業者に依頼するよりも安い費用で抑えることができる

できるだけ費用をかけず、粗大ゴミを即日処分したい方におすすめなのがクリーンセンターに直接持ち込む方法です。不用品回収業者に依頼すると、トラックの大きさに応じて数万円程度の費用がかかるケースがほとんどですが、自分で車を手配して積載し、クリーンセンターに直接持ち込めば数百円、数千円程度の費用で収まることも。

もしトラックを持っていない方でも、運転免許さえあればレンタカーを利用して安く抑えることもできます。特に不用品の数が多く、一度に全てを格安で処分したい方にはクリーンセンターが最適な方法といえるでしょう。

デメリット

  • 自治体によってはクリーンセンターが混雑して受け付けに時間がかかることも
  • 土日祝日や夜間は受け付け不可の自治体が多い

ゴミの収集日を問わず、いつでも不用品を持ち込めば処分に応じてくれるクリーンセンターは便利ですが、常に混雑していて受付に時間がかかる自治体もあります。特にコロナ禍の影響によって在宅時間が増えた結果、空き時間を利用して不用品の処理を行う人も増加。都市部を中心に連日多くの方がクリーンセンターに不用品を持ち込んでいます。

また、クリーンセンターへの直接搬入のもう一つのデメリットとして、土日祝日に対応していない施設が多いことも挙げられます。仕事の都合で平日に休みが取れない方にとっては、時間の調整が難しく断念せざるを得ないケースもあるでしょう。

ちなみに、これは自治体での回収とクリーンセンターへの直接搬入のいずれにも該当するポイントですが、自宅内から粗大ゴミを搬出するのもすべて自分自身で行わなければなりません。特にアパートやマンションに住んでいる場合、2階以上のフロアから粗大ゴミを搬出するのは大変な労力を必要とします。また、搬出する際に部屋の壁や床、窓ガラスなどを破損するリスクもあり、高額な原状回復費用が請求されるリスクもあるのです。

不用品回収業者に依頼するメリットとデメリット

最後に、不用品回収業者に依頼する場合のメリットとデメリットについて解説します。自治体による回収、クリーンセンターへの直接搬入のいずれも難しい方にとって、救世主となるのが不用品回収業者です。引っ越しなどの際、不用品の処分に困ったときのためにもぜひ覚えておきましょう。

不用品回収 メリット

メリット

  • 夜間や土日祝日問わず即日回収が可能
  • 搬出から運搬まで対応してくれるため手間がかからない

不用品回収業者の最大のメリットは、土日や夜間を問わず即日回収が可能ということです。たとえば会社から急な内示が出て、転勤を言い渡されることもあるでしょう。今すぐにでも転居先の部屋を決めて、引っ越しの手配もしなければならない場合、自治体の粗大ゴミ収集日にスケジュールを合わせることはできません。また、部屋を掃除してクリーンセンターに粗大ゴミを持ち込む作業も手間がかかってしまうもの。

そのような場合は、不用品回収業者へ作業を相談してみましょう。多くの事業者では、土日祝日はもちろん、夜間での作業にも対応しています。たとえば仕事で帰宅が遅くなる場合でも、深夜や早朝問わずいつでも駆けつけてくれます。近隣住民の迷惑にならないよう、物音をたてずに慎重に作業を進めることもできるため、安心して依頼できます。

また、自宅まで訪問してくれるのは、いずれも数多くの現場を経験してきたプロの作業員。アパートやマンションの床や壁を傷つけないよう、養生を行ってから搬出してくれるため安心です。

デメリット

  • 費用が高額
  • 無許可で営業している業者も存在するため、信頼できる業者選びが重要

不用品回収業者へ依頼する最大のデメリットは、何よりも費用の問題が挙げられます。特に粗大ゴミの搬出となると、回収するゴミの量に応じて大きなトラックで訪問しなければなりません。一般的に2トントラックでの回収を依頼すると、6万円から8万円程度の処分料となります。もちろん、部屋の広さや処分する品数によっては、これ以下の料金で収まる場合も多いのですが、それでも自治体の回収やクリーンセンターへの直接搬入と比較すると高額であることに違いありません。

しかし、自分自身で強引に粗大ゴミを搬出しようとすると、自宅の一部を破損して高額な費用がかかる危険性もあります。確実に、そして安全に粗大ゴミを搬出してもらうには、多少費用がかかったとしてもプロの作業員に依頼するのがもっとも有効な方法といえるのです。

信頼できる不用品回収業者の選び方

不用品回収業者へ依頼するデメリットでも紹介しましたが、無許可で営業している悪質な業者も存在します。信頼できる不用品回収業者を探すためには、どのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。今回は5つの点をピックアップして紹介します。

不用品 選び方

古物商および一般廃棄物収集運搬業の許可を得ている

不用品回収業者を営業するには、一般的に古物商と一般廃棄物収集運搬業という許認可が必要です。古物商とは利用者から引き取った商品を、他のユーザーへ再販する場合に不可欠なもので、リサイクルショップなども古物商の認可を得て営業しています。もう一つの一般廃棄物収集運搬業とは、一般家庭から排出されたゴミや不用品を回収し、適切に処分場まで運搬するための許認可です。自らのゴミや不用品をクリーンセンターに持ち込むような場合は許認可は必要ありませんが、これを事業として行う場合には許認可が不可欠となります。

ただし、一般廃棄物収集運搬業は現在、新たに業者が許認可を得ることが極めて難しい状況にあります。結果として、無許可で不用品回収を行う業者が後を絶たず、不法投棄が深刻な問題となっているのです。不用品回収業者に依頼する際には、必ず許認可を得ていることを確認するようにしましょう。

料金の内訳が分かりやすい

信頼できる不用品回収業者は、ホームページなどに掲載している料金も明瞭で分かりやすいことが特徴です。軽トラック、2トントラックなど、荷台の大きさによっても料金設定は異なり、より親切な業者になるとワンルームの荷物量であれば軽トラック、1LDKだと2トントラックなど、おおよその目安となる量も掲載しています。

また、不用品回収業者は必ず事前に見積書を発行し、料金を明示してくれます。このとき、見積書の内訳まできちんと確認しておきましょう。悪質な業者になると、見積書には総額料金しか記載しておらず、作業を終えた後になって追加の料金を請求してくるケースもあります。支払いを拒否すると、トラックに積載した荷物を再び自宅内に戻すように指示され、トラブルに発展することも。

特に「無料で回収」と謳っていたり、住宅街を軽トラックで拡声器を使用しながら巡回している業者には要注意です。これらの業者は見積書の発行を依頼しても対応してくれず、高圧的な態度で接してくるケースもあります。そもそも、粗大ゴミの処分には処分料やリサイクル料金がかかるため、常識的に考えて無料で回収するビジネスモデルは成立しません。このような悪質な業者に依頼してトラブルにならないよう、十分注意してください。

ホームページやチラシに社名と住所が記載されている

当たり前のことだと思われるかもしれませんが、ホームページやチラシ、パンフレットなどに社名と住所が記載されている業者を選びましょう。無許可で営業している悪質な業者の場合、粗大ゴミを回収しても処分に応じてくれるところがないため、不法投棄によってゴミを処分するほかなくなります。実際に業者へ粗大ゴミの処分を依頼し引き取ってもらった後、近所の空き地や道路沿いに不法投棄されていたという事例もあります。後になって依頼者からの苦情を受け付けないよう、連絡先は携帯電話番号しか掲載されていない悪質な業者も多いのです。

自分が依頼した不用品が不法投棄された場合、最悪の場合依頼者へ自治体や警察などから連絡が来る場合も想定されます。業者への連絡がつかないと、最悪の場合依頼者があらためて処分しなければならなくなってしまいます。

複数の業者から見積もりをとって比較してみる

粗大ゴミの処分のため、初めて不用品回収業者へ依頼する場合は、なるべく多くの業者から見積もりをとって比較してみましょう。明らかに料金が安すぎる、または反対に高すぎる業者があった際には、なぜこのような料金になっているのかを確認しておくことが大切です。業者によっては依頼していないはずの作業まで見積もりに含めていたり、反対に依頼していたはずの作業内容が含まれていないケースも考えられます。また、依頼者としては当然作業内容に含まれていると考えていたものも、実は一部の業者にとってはオプション扱いになっているケースもあります。

1社だけの見積もりでは判断できないことも多く、複数社から見積書をとって初めて気付く内容も少なくありません。不用品回収業者によっては「今決めてくれたら安くします」「今予約しておかないと、この先スケジュールが埋まってしまいます」など、言葉巧みにその場で契約を取ろうとする担当者もいます。しかし、そこは毅然とした態度で断り、あくまでも「複数業者を比較したうえでじっくり検討して決める」ということを明確に伝えましょう。

少しでも担当者の言葉や態度、対応全般に不信感を抱くようであれば、その時点で候補から外しておいたほうがトラブル防止の観点から考えても最良の方法といえます。

口コミ情報も参考にしてみる

不用品回収業者のホームページを見ても、本当の評判が分からず不安が払拭できないという方も多いことでしょう。複数の業者から見積もりを取得するにしても、あらかじめ候補を絞り込んでおきたいもの。そこで、頼りになるのが実際に利用したユーザーからの口コミ情報です。さまざまな比較サイトはもちろんですが、SNSなどのツールを活用してみることも重要なポイント。

また、最近ではGoogle Mapに登録されているお店などにも、評価の点数や個別のコメントが掲載されるようになっています。ホームページやチラシに掲載してある住所が正しいものかを確認すると同時に、業者のリアルな評価を知るうえでも有効な方法といえるでしょう。

ただし、あくまでもインターネット上の情報は匿名での書き込みである以上、本当にそれが事実であるかを疑って見る目も必要です。全てを信頼する、または全てを信頼しないのではなく、あくまでも複数の評価を見たうえで、総合的に判断することが重要です。

まとめ

粗大ゴミ まとめ

粗大ゴミの処分方法にはさまざまなパターンがあり、利用者のニーズや予算に応じて選ぶことができます。日々の仕事が忙しく時間が取れない方、身体が不自由で一人での搬出が難しい方、引っ越しや結婚などで大量の粗大ゴミを一度に処分しなければならない方などは、不用品回収業者へぜひ一度相談してみましょう。

もし信頼できる不用品回収業者が見つからない場合や、いくつか見積もりはとってみたものの、結局どこが最適な業者なのか分からない方は、ぜひ一度クリーン・アシスト・サービスへご相談ください。都内を中心に神奈川、千葉、埼玉エリアで展開しており、365日即日回収が可能です。料金体系もSパック、Mパック、Lパックと明瞭で、初めての方でも安心して依頼できます。

粗大ゴミを含む一般的な不用品回収はもちろん、遺品整理やゴミ屋敷の片付けにも対応しているため、さまざまな事情を抱えてお困りの方もぜひ一度ご相談ください。

クリーンアシスト

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