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  • テレビアンテナのトラブルに対応できる記事をまとめています。テレビが映らない、テレビアンテナが台風や強風で壊れたなど状況に応じてどう対処すべきかを解決することができます。また、テレビアンテナの基礎知識や仕組みの解説も記載してありますのでテレビアンテナを選ぶ際の目安、メーカーの特徴、メリットデメリット、工事の流れもご理解いただけます。
テレビアンテナの取り付け位置!どこがベストなの?

テレビアンテナの取り付け位置!どこがベストなの?

テレビアンテナの取り付け位置について

テレビアンテナを新しく取り付ける場合、どこを選択するのかが重要です。取り付け位置によっては、購入すべきテレビアンテナの種類も変わってきます。それだけに、自宅のどの位置に取り付けるのかは大切なポイントなのです。そこで今回は、テレビアンテナの取り付け位置別のメリット・デメリットについて紹介していきます。

テレビアンテナの取り付け位置はアンテナの種類によって変わる

テレビアンテナにはいくつか種類があります。種類によって取り付ける位置の向き不向き、見た目の良し悪しなどが変わってきますので、どのアンテナをどの位置に取り付けるのか、よく考える必要があります。最適な場所に設置しないと、電波が入らなかったり、感度が悪く映像が乱れたりするかもしれません。

アンテナの取り付け位置といえば、屋根上やベランダが一般的です。しかし外壁に取り付けられるものや屋根裏に設置できるものもあります。まずはアンテナごとの最適な取り付け場所を見ていきましょう。

八木式アンテナ

最もポピュラーで、見かけることの多い八木式アンテナ。魚の骨のような見た目で、アンテナといえばこの形をイメージする人も多いのではないでしょうか。八木式アンテナは地上デジタル放送を見るためのもの。価格が安く、電波の受信感度が良いため広く普及しています。

また、八木式アンテナは障害物の少ない屋根上に設置されることが多いです。独特の形をしているため、デザインにこだわって建てた家の場合、目立つ屋根上には取り付けたくないと思われるかもしれません。

ほかにも、目立たせないようベランダに取り付けることもできます。その場合、強風や積雪で折れたり、鳥の被害を被ったりすることが少なくなるメリットもあります。一方、低い位置に取り付けるため、弱い電波の場合は受信できない可能性があります。大きさによっては洗濯物が干せなくなるかもしれないのも懸念点かもしれませんね。

デザインアンテナ

色を選ぶことができ、コンパクトなボックス型が特長のデザインアンテナ。設置場所と色合わせを行えば、目立たないので外観を損なうことがありません。壁面に取り付けることが多いため、強風や積雪など、天候の影響を受けにくいという特徴があります。また鳥の被害を被ることも少なくなります。

よく取り付けられる場所は、電波状態のよい外壁壁面の高いところやベランダとなります。デザインアンテナはコンパクトで、八木式アンテナと比べると設置場所の自由度は高いのが魅力でですが、

外壁に設置する時は穴を開けることもあります。また、壁面からの落下を防ぐ対策も必要になります。

さらに屋根上に設置されることの多い八木式アンテナと比べると、電波の受信感度は若干劣り、電波状態が悪い地域では設置できない場合もあります。電波の受信状態が良好であれば屋根裏に設置することもできます。屋内に設置できれば、家の外観を損なうことはありません。

BS・CSアンテナ

BS・CSなどの衛生放送を見るためのアンテナは、湾曲した白くて丸いお皿のような形をしています。人工衛星からの電波は南西の方角から届きます。受信する方向に建物や木、洗濯物などの障害物があると上手く受信できません。また、東西南北の方角のほかに上下の角度も調整が必要。アンテナの取り付ける場所は、屋根上か外壁壁面、ベランダが良いでしょう。

この場合、電波を遮るものがないので安心です。

また、設置したい位置があったとしても、陰になって電波が届かないようなところには設置できません。強風や積雪によって角度や方角が変わると電波が入らなくなることもありますので、できるだけ天候による影響を受ける場所は避けた方がよいでしょう。

4K8Kアンテナ

映画やスポーツ観戦に最適な高画質映像の4K放送や8K放送を視聴するには、専用のアンテナが必要です。BS・CSアンテナに似た、4K8K対応のパラボラアンテナを取り付けます。屋根上、外壁壁面、ベランダに設置が可能です。人工衛星からの電波を受信するため、南西の方角に建物や木、洗濯物がないことを確認しましょう。BS・CSアンテナ同様、電波の受信には方角や角度が重要で、細かな調整が必要となります。

最初にテレビアンテナの設置場所を決めてから選ぶのがおすすめ

ここでは、アンテナの設置場所はどこが良いのかについて考えてみましょう。デザインにこだわりのある家であれば、外観を損なわない場所に取り付けたいと思うはず。あるいは周囲に高い建物や木があり、設置できる場所が限られているお家も少なくないでしょう。

そのような条件を無視してアンテナを選ぶと、アンテナ自体を取り付けられなかったり、設置できても電波が入らなかったりする可能性がありますので、まずは設置する場所を決めましょう。

先にも記述しましたが、設置場所によって、使用できるアンテナは違います。「屋根上ならどのアンテナでもいい」というわけではありません。人工衛星からの電波を受信するタイプのアンテナは向ける方角や角度が決まっています。その方向に建物や木などさえぎるものがあったら、たとえ屋根上に取り付けたとしても電波は入りません。

また、強風や積雪の影響を受ける地域だと、屋根上への設置は難しいでしょう。外壁側面やベランダは、屋根上ほどは目立たないので外観を損ねず、天候の影響も少ないと言えます。取り付けできるアンテナも複数の種類から選べます。

一方で、設置位置が低いと電波の受信が不安定になることがありますので、やはり屋根上に比べると電波受信の面では及びません。また、壁や手すりに穴を開けるなど、取り外した場合に見える場所に傷が残る欠点もあります。

どうしても「外観に傷を付けたくない」「見た目を損ねたくない」、あるいは屋上に設置できない条件であれば屋内を選択する方法もあります。

ただし屋内だと壁や窓によって電波が遮られるため受信状態が悪く、映像が乱れる可能性があります。

最も受信感度の良い場所がどこなのかを自分で探るのが難しいと感じるときは、業者に調査を依頼することをおすすめします。

外壁やベランダへの設置も自分で行うことは可能ですが、万が一落下して事故となる危険性があります。受信に最適な方角や角度の調整も難しいので、すべて任せられる業者に依頼する方が自分で行うよりも簡単で確実。

そして当然のことながら、屋根上にアンテナを自分で設置するのは非常に危険です。屋根上での作業に慣れた人に手伝ってもらいながら自力で作業することもできますが、万が一のリスクがありますので、やはり業者に依頼することをおすすめします。

もちろん業者はプロですので、取り付ける場所を相談することもできます。家や周囲の環境に合わせた最適な設置場所を提案してくれるでしょう。

主なテレビアンテナの取り付け位置

テレビアンテナの取り付け位置は、大きく分けて以下の4つが挙げられます。

①屋根上
②ベランダ
③外壁
④屋根裏

一番多いのが屋根上ですが、最近ではベランダや外壁という選択肢も増えてきています。屋根上に設置する場合、八木式アンテナを取り付けます。外壁に取り付ける場合には、デザインアンテナを取り付けるのが一般的です。ベランダや屋根裏なら、八木式アンテナとデザインアンテナどちらでも取り付け可能なケースが多いです。

ベストの取り付け位置は状況によって違う

テレビアンテナのベストな取り付け位置は、自宅の電波状況によって大きく異なります。例えば、電波が弱いエリアに自宅がある場合、どうしても電波を受信しやすい位置にアンテナを取り付けるべきです。逆に、電波が強いエリアであれば、あまり位置を気にしないでもOKです。そのため、取り付け位置のメリット・デメリットから、どこに設置するのか検討するのがおすすめとなっています。

テレビアンテナの取り付け位置のメリット・デメリット

テレビアンテナの取り付け位置により、メリット・デメリットが異なります。そこで、「屋根上」「ベランダ」「外壁」「屋根裏」の代表的な4カ所におけるメリット・デメリットを紹介していきます。メリット・デメリットを参考にして、どの位置に設置するのか検討してみてください。

屋根上にテレビアンテナを取り付ける場合

【メリット】

屋根上にテレビアンテナを取り付けるメリットは、電波を受信しやすいことです。屋根上に取り付けるということは、高い場所にアンテナを設置することになります。そのため、電波に対する遮蔽物が少なくなり、電波を受信しやすいのです。安定した電波受信ができることが、屋根上に取り付けるメリットとなります。

【デメリット】

デメリットとしては、外観を損なってしまうことが挙げられます。屋根上にアンテナが設置されていることで、見た目は悪いです。また、台風や鳥の被害に受けやすいのも、屋根上に取り付けるデメリットです。他の取り付け位置に比較すると、どうしても台風や鳥の被害を受けやすくなってしまいます。

ベランダにテレビアンテナを取り付ける場合

【メリット】

ベランダにテレビアンテナを取り付ける場合、基本的にはBS・CSアンテナを設置するケースが多いです。地デジアンテナは屋根裏に設置し、電波の受信が難しいBS・CSはベランダに設置するパターンが多々あります。ベランダに取り付けるメリットは、取り付けが簡単であることです。危険性も少ないため、自分でも比較的容易に設置することができます。

【デメリット】

ベランダに取り付けるデメリットは、ケーブル配線が挙げられます。ベランダにBS・CSアンテナを設置する時は、地デジアンテナと距離があるケースが多いです。そのため、ケーブル配線がぐちゃぐちゃになりやすいのがデメリットとなります。ちなみに、テレビアンテナの取り付け業者に依頼すれば、キレイに配線をまとめることが可能です。

外壁にテレビアンテナを取り付ける場合

【メリット】

外壁にテレビアンテナを取り付けるメリットは、外観に影響を与えないことです。外壁にテレビアンテナを設置する場合、デザインアンテナを取り付けるのが一般的です。デザインアンテナのカラーバリエーションは、とても豊富となっています。外壁に合わせたカラーのアンテナを選ぶことによって、アンテナを目立たなくすることが可能です。そのため、外壁に取り付けた場合、外観に影響を与えないで済むのです。

【デメリット】

デメリットは、屋根上に比較すると電波の受信環境は悪いことが挙げられます。外壁のどの部分に取り付けるのかによりますが、屋根上と比べてしまうと電波は受信しにくいです。そのため、しっかりと電波状況を確認しながら取り付けなければ、安定したテレビ視聴ができないで注意してください。

屋根裏にテレビアンテナを取り付ける場合

【メリット】

屋根裏にテレビアンテナを取り付けるメリットは、外観に影響を与えないことです。屋根裏に設置してしまえば、外からはアンテナを見ることができません。そのため外観に影響を与えることなく、外観を損なうというマイナスがないのです。また、台風や鳥の被害が無いのもメリットです。屋根裏=屋内となるため、台風や鳥からの被害という心配がありません。

【デメリット】

屋根裏に取り付けた場合、電波を受信しにくいというのがデメリットとして挙げられます。テレビ電波は遮蔽物の影響を受けやすいわけですが、屋根裏だと遮蔽物が多くで電波を受信しにくいです。とくに、BS・CSの電波は地デジ放送の電波以上に遮蔽物の影響が大きいため、屋根裏への設置は不可能となります。また、屋根裏があっても、絶対に設置できるとは限りません。取り付けるスペースが必要であり、屋根裏があれば確実に取り付けるというわけではないので注意してください。

関連ブログ:テレビのアンテナレベルが安定しない!原因と対処方法を解説

テレビアンテナを取り付ける流れ

普段からDIYを行っている人は、アンテナの取り付けも自分で行いたいと思われるかもしれません。アンテナの設置は、電気工事士など特別な資格がなくても可能。ただし取り付けるアンテナに手を加えたり、屋内の配線構造を変えたりはできません。

自分で取り付けるのであれば、晴れた日に行いましょう。雨の日や暗い時間帯は、転落するなど事故を起こす危険性があります。慣れない作業なので、1日では終わらないことも考えられます。天候や日程などを考慮し、十分気をつけて作業してください。

アンテナは種類ごとに取付方法が違います。まずは取り付け方法を紹介していきましょう。

八木式アンテナの場合

最初に、家に電波が届いているのか調べましょう。受信の確認は「レベルチェッカー」と呼ばれる測定器を用います。業者が使用する精度の高いものは約4~5万円ほどです。

次に線を通せる場所を確認します。電気やネット回線などの引き込み口やエアコンダクトなどを使用できない場合、壁に穴を開けることになるかもしれません。引き込んだケーブルをつなぐ分配器の位置も確認しておきましょう。天井に設置されている点検口に収納されていることが多いです。

いよいよ取り付けに入ります。まずはアンテナ組み立てる作業を行います。取扱説明書のとおりにすればそれほど難しくはないでしょう。屋根上に設置する場合は、組み立てたアンテナや設置に必要な金具、工具類、脚立などを持って屋根の上に上がります。いずれも大きかったり、重かったりするので注意が必要。屋根の上は想像以上に高いので高所恐怖症の場合は難しいかもしれません。

アンテナを取り付けるための屋根馬と呼ばれる土台を設置します。さらにアンテナを固定するため、屋根の側面にある破風(はふ)にアンカーを取り付けます。屋根の端ですべり落ちる危険があるので、十分に気をつけてください。アンカーにはコーキングを施します。

アンテナ本体とマストを結合してから屋根馬に装着し、自宅から一番近い場所にある電波塔の方角に角度を合わせます。その後はレベルチェッカーで方角を決めて、しっかり固定します。レベルチェッカーがない場合は、先にケーブルをつなぎ、電波測定アプリを参考に角度を調整。テレビ画面で確認しながら方角を決めましょう。アンテナに破風に取り付けたアンカーからワイヤーを引き、ピンと張った状態に固定すれば屋外での作業は完了です。

複数のテレビを利用している場合は、ケーブルの引き込みが終わったら分配器に接続する必要がありますが、電波が弱いのであれば、分配器の前にブースターを挟んでみましょう。ただし電波障害を起こさないようにするため、ブースターの設置はアンテナ本体から1メートル以上離す必要がありますので覚えておいてください。最後に室内の壁面に付いているアンテナ端子に接続し、カバーを付け付けたら完了となります。

デザインアンテナの場合

八木式アンテナ同様、まず最初は家に電波が届いているのか確認します。デザインアンテナは八木式アンテナに比べると電波の受信感度が低いため、レベルチェッカーでしっかり測定した方が良いでしょう。購入してから「電波を受信できない」とならないために、事前の測定をおすすめします。

次にケーブルの引き込み口を探します。アンテナを設置する場所と、電気やネット回線などの引き込み口やエアコンダクトなどの位置関係を確認しておきましょう。引き込んだケーブルをつなぐ分配器と電波を増幅させるブースターの位置も確かめます。浴室や押入れ、クローゼットの天井にある点検口を見てみましょう。新築の一戸建てで屋内の施工が完了していることがあります。その場合はアンテナからケーブルを引き込んで分配器やブースターにつなぐところまで行います。

アンテナは「電波が届く」「天候の影響を受けない」「ケーブルの引き込み口に近い」という条件の揃った場所に設置します。外壁壁面に設置する場合は、はしごに乗ったまま作業をする必要があります。高所作業となりますので、はしごを押さえたり、アンテナや工具類を手渡すなどする人が必要です。必ず2人以上で行うようにしましょう。

次に外壁にアンテナを固定するための土台を設置。水平器で確認しながら行います。重さ約1.5~2キロあるアンテナ本体を固定するためのものなので、しっかり取り付けましょう。デザインアンテナ本体の裏側にある差込口に、土台の金具をはめ込みます。また、高い場所ではしごから身を乗り出すようにしての作業になりますので、十分に気をつけましょう。

アンテナ本体にケーブルを接続し、向きを調節します。そして、引き込み口やエアコンダクトから屋内へケーブルを引き込めば外での作業は終わりとなり、その後は引き込んだケーブルを分配器につなぎます。電波が弱いときにはブースターを挟むとよいでしょう。ただし電波障害を起こさないようにするため、ブースターの設置は調節する必要があります。アンテナ端子に接続し、こちらもカバーを付ければ完了です。

BS・CSアンテナの場合

BS・CSアンテナは必ず南西の方角に向けて設置します。その方角から直射日光が一切入らない場合には、電波が入りませんので、高い建物や木などの障害物がないことが設置の第一条件です。まずは午後2時くらいの直射日光が当たる場所を探します。その場所の電波の状態をレベルチェッカーで確認しましょう。

BS・CSアンテナをベランダに取り付けるのは、足場がしっかりしているので屋根上や外壁壁面ほど難しくありません。また、天候の影響で角度がズレて映らなくなった場合でも調整しやすい利点があります。

ただしそれなりの大きさがあるのでスペースが狭くなります。洗濯物を干しにくくなったり、干す際にアンテナに触れて動いてしまう可能性があることも頭に入れておきましょう。マンションやアパートなどの集合住宅ではベランダに大きなものを置くことを禁止されている場合がありますので、不動産会社や管理会社、大家さんに確認することもおすすめします。

最初に本体を組み立てていきます。次にアンテナ本体を固定するための取付金具を設置します。アンテナ本体の重さが約2キロ、取付金具も約3~4キロあるので、落下には注意しましょう。特にアンテナ本体は持ちにくいので、十分に気を付ける必要があります。取付金具に対してアンテナを仮置きし、上向きの角度を調整します。これは仰角と呼ばれる角度で、この仰角は住んでいる地域ごとに異なるので調べましょう。仰角が決まったら仮留めしていきます。

次にケーブルをアンテナ本体に接続し、反対側をエアコンダクトなどから屋内に引き込みます。複数のテレビで視聴したり、アンテナとテレビが離れていたりするときには、電波が弱くなるのでブースターを使用するといいかもしれません。必要に応じてブースターや分配器を挟み、テレビと接続します。

最後にBS・CSアンテナの最難関、角度の調整を行います。まずは南西の方角にアンテナを向けます。レベルチェッカーで測定しながら、ゆっくりと西から南へ回転させます。レベルチェッカーが手元にない場合は、ほんの少し動かして静止しテレビの映りを確認することを繰り返しましょう。映像が綺麗に映ったら、その位置にしっかり固定します。固定する際に動いてズレないように気を付けましょう。

4K8Kアンテナの設置を自力でやるのは困難

4K8Kアンテナの設置は、DIYの中で最難関といわれています。なぜなら専用機器や専門知識が必要だからです。4K8K放送のすべてのチャンネルを視聴するためには、4K8Kアンテナに変える必要があります。分配器やブースター、ケーブル類や壁のアンテナ端子など、周辺機器を4K8Kに対応したものと交換しなくてはなりません。

今あるものが4K8Kに対応しているのかどうか、交換が必要なものがどれなのか、わかる人は少ないでしょう。また、設置作業を行うときに必要となるレベルチェッカーも4K8Kに対応したものが必要。従来のBS・CSアンテナを設置するときには参考となるスマホアプリがありますが、4K8Kにはまだ存在していません。どうしても4K8K対応のレベルチェッカーが必要となります。

従来のBS・CS放送と4K8K放送を同時に受信するためには、アンテナの方角や角度が大切になります。ほんの少しズレるだけでも映らないことがあるので、調整は困難です。受信の状態によってはブースターが必要になりますが、実はブースターの選び方や調整は専門の知識が欠かせません。せっかく「アンテナ一式を購入したのに自分で取り付けたら映らなかった」となる可能性もあります。

テレビアンテナの取り付けは業者に任せてしまう方がいい

自分で取り付けた結果、テレビが映らなかっただけであればやり直せば良いだけ。しかし自力でアンテナを設置するにはリスクが伴います。

・高所から転落する
・工具類など落とす
・アンテナが落下する
・電波障害を起こす

屋根の上やはしごの上など高所での作業ですので自分が転落してけがをする危険と、アンテナや工具類を落として人を傷つける危険があります。また、固定が甘かったり、設置方法を間違えたり、あるいは強風や積雪によってアンテナが外れて落下するかもしれません。

たとえ自然災害によるものでも、人を傷つけたり、家屋などに被害を与えたりすれば損害賠償を請求されます。ほかにもブースターの設置や調整のミスで妨害電波が発生することもあります。多くの携帯電話や家のテレビに電波障害を起こし、迷惑をかけてしまう可能性も考えられます。

このようなリスクを考えると、自力で行うより業者に依頼した方が安心です。

テレビアンテナを業者に設置依頼する時の注意点

アンテナの設置や交換は頻繁にあることではないため、どこに頼めばいいのかわからない人も多いと思いますが、実はアンテナの設置を依頼できる業者はたくさんあります。

・ハウスメーカー(工務店)
・アンテナ工事専門業者
・家電量販店
・ホームセンター
・町の電器屋さん(個人経営)

家を新築する場合は、そのままハウスメーカーや工務店に依頼できます。ただしアンテナの設置を外注にまわすこともあるので、本当に知識のある人が行うのか不安が残ります。アンテナ工事を専門に行う業者は、専門知識があるのでいろいろ相談することができます。何かあった時にも対応できる資格を持っているので安心。また仲介手数料がかからず、費用が抑えられます。

家電量販店やホームセンターだと自分で商品を選んで購入できます。しかし、取り付けは外注にまわすことが多いため、どんな人が設置するのかわかりません。その点、町の電器屋さんは専門知識があることも、誰が行うのかもわかって安心です。ただ、町の電器屋さんは高齢化が進み、高所での取り付けを行っていないところもあります。

ハウスメーカーや家電量販店、ホームセンターは外注にまわすことが多いため、仲介手数料がかかって割高になることがあります。安さと専門性を考慮すると、アンテナ工事専門業者に依頼するのがいいでしょう。

現地調査や見積もりが無料だったり、設置後の保証が付いている業者もいます。電話での対応や現地調査の様子を見て、信頼できると思ってから依頼することもできます。気になるところは質問するなどして、納得できる業者を選びましょう。

テレビアンテナは寿命があるため交換も頭に入れておいた方がいい

アンテナの寿命は約10年とも言われています。とはいえ自分の家のアンテナをいつ取り付けたのか、交換したのか、覚えていないかもしれません。アナログ放送が終了したのが2011年7月。多くの場合、このタイミングでアンテナを地上デジタル放送対応のものに交換していました。そう考えると、そろそろ交換時期とも言えるのではないでしょうか。

アンテナや固定金具が破損したり、錆びていたりしたら、メンテナンスや交換が必要です。アンテナを固定しているワイヤーが切れている場合も同様です。万が一、錆びたところから折れて落下したら事故につながります。

また、アンテナの劣化具合は環境によります。ベランダの内部で雨風を受けていないものと、海沿いで潮風に晒されてきたものとでは大きな差があります。できれば設置から5年ごとに業者に検査をしてもらうと良いでしょう。少なくとも10年経ったら一度点検してもらうことをおすすめします。いざという時にテレビが映らないことになると困りますからね。

テレビアンテナの取り付け位置と工事費用について

テレビアンテナの取り付け位置のメリット・デメリットに加えて、知っておきたいのが工事費用です。設置する場所によって、工事費用が違うのかは重要なポイントでしょう。そこでここからは、テレビアンテナの取り付け位置と工事費用の関係について紹介していきます。

取り付け位置で工事費用は変わる?

単刀直入に言えば、取り付け位置によって工事費用は異なります。屋根上に設置する場合、工事費用は比較的に安いです。しかも、八木式アンテナとなるため、アンテナ本体も安い傾向があります。そのため、安価に取り付けることが可能です。外壁やベランダも、工事費用は安いです。ただ、デザインアンテナは八木式アンテナに比較すると高くなるので注意してください。最も工事費用が高くなりがちなのが屋根裏です。作業スペースが限られており、電波状況も悪いのでシビアな作業が求められます。そのため、やや割高となってしまうのです。

アンテナ別設置費用の相場

アンテナ設置費用は、メーカーや設置場所、ブースターの有無などで大きく変わります。業者に依頼する前に、おおよその相場を把握しておきましょう。

まず八木式アンテナは、アンテナだけなら10,000円以下のものが多いです。本体のほかに、設置するときの土台となる屋根馬、固定するときに使用するアンカーやワイヤーなどの器具、さらに技術料を含め、最低15,000円以上となります。ブースターなどの機器を加えるとおよそ30,000円からというところが多いでしょう。

デザインアンテナの本体は、5,000~15,000円。設置するための器具や技術料を含めると最低20,000円から、ブースターなどの機器を加えるとおよそ35,000円からが相場となります。本体価格が八木式アンテナよりも高いので、トータルでも少し割高です。

BS・CSアンテナは、アンテナだけなら10,000円以下のものが多いです。設置するための器具や技術料を含めると最低20,000円から。地デジ対応の八木式アンテナと一緒に設置する場合はブースターなどの機器を含め約50,000円から、デザインアンテナと一緒に設置する場合は同じく機器を含め60,000円からが相場となります。

4K8Kアンテナの本体は、7,000~15,000円くらいとなります。設置するための器具や技術料を含めると最低30,000円からですが、4K8Kの周辺機器を導入しなくてはならないので50,000円以上を見ておくとよいでしょう。

工事費用については見積もりを!

取り付け位置によって工事費用は変わるわけですが、いずれの場所に設置するにしても見積もりを取ることが重要です。見積もりを取ってみなければ、実際にいくらなのかわかりません。見積もりを取る際には、取り付け位置についても相談してみるのがおすすめです。優良業者であれば、要望に合わせて色々な提案をしてくれます。その中から、ベストの位置を決めて業者に依頼するのがいいでしょう。

 

まとめ

テレビアンテナの取り付け位置は、主に「屋根上」「ベランダ」「外壁」「屋根裏」の4つです。いずれの場所にもメリット・デメリットがあるため、それらを比較して自分にとってベストの場所に設置するのがおすすめです。また、工事費用は取り付け位置で変わるため、しっかりと見積もりを取ることが重要となります。

弊社は、どの取り付け位置であっても対応可能です。相談していただければ、要望に合わせた取り付け位置の提案もできます。取り付け位置に応じた見積もりも可能なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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